『建築とまちづくり』誌について / KENCHIKU TO MACHIZUKURI
「建築とまちづくり」は建築を愛し地域に根ざした住み良いまちをつくろうとする人々のための雑誌です。
B5版 定価:750円(年間購読7800円) 申込み・問い合わせは新建築家技術者集団事務局まで
TEL: 03-3260-9800/FAX: 03-3260-9811/shinken@tokyo.email.ne.jp
メールで購読申込み、バックナンバー購入をされる場合、必ずお名前、ご住所、電話番号等をご記入下さい。
■「建築とまちづくり」2018
No.480 12月号
No.479 11月号
No.478 10月号
No.477 9月号
No.476 7/8月号
No.475 6月号
No.474 5月号
No.473 4月号
No.472 3月号
No.471 2月号
No.470 1月号
発行月 | 通算 | 特集 |
12月号 | No.480 | まちを形づくる 主役・脇役たち |
11月号 | No.479 | エコ住宅はこれから何を目指すのか |
10月号 |
No.478 |
愛知のまちづくり/課題と処方箋 |
9月号 | No.477 | 人間らしく生きる私たちの新しい働き方 |
7/8月 | No.476 | 大規模な都市再開発が抱える危険 |
6月号 | No.475 | 建築用途の不定型化/法と技術のズレ |
5月号 | No.474 | 公共施設の統廃合政策に抗し、再生・活用を探る |
4月号 | No.473 |
文化財行政と地域文化のこれから |
3月号 | No.472 | 被災地福島の現実と原発再稼働の無謀 |
2月号 | No.471 |
地域に生きる建築まちづくりの展開──第12回新建賞 |
1月号 | No.470 |
「地方創生」から本当の地域再生へ |
まちを形づくる主役・脇役たち
普段は何気なく見過ごしている建築や建造物、樹木などが、実はまちを生き生きさせている立役者だと気付くときがある。専門家だけでなく一般の市民も同じ認識であろう。いつも意識している訳ではないが、お気に入りの建築や風景が身近にあるはずである。この特集は新建会員が市民の目線で、都市を輝かせ、賑わせている建築などを改めて探ってみた。大事にしたい都市空間を市民と共有するために。
・市民のための庁舎-宝塚市役所 大原 紀子
・まちと一緒に成長し地域景観になじむ-大阪経済大学群 伴 年晶
・東京下町で見つけたお気に入りのお店 持田 庄一
・住棟と植栽樹木が織りなす景観-志木ニュータウン 小林 良雄
・普通の建築にない「ままならなさ」と「面白さ」-鉄道高架下建築 栗山 立己
・昭和から平成の庶民住宅競演-コーポ新豊里界隈 大槻 博司
・ホテルガーデンスクエア静岡界隈 本多 ゆかり
・「まちかど」建築考-松江市の下町・雑賀町 泉 宏佳
・BORDER考:境界線のあたり-鈴鹿市の住宅地 黒野 晶大
・公共歩廊がつくりだした空中の商店街-松戸駅東口デッキ 鎌田 一夫
エコ住宅はこれから何を目指すのか
地球の温暖化をもたらす二酸化炭素の削減目標がパリ協定で定められた。この目標からみれば不十分ではあるが、2020年には住宅の断熱と省エネルギーに関する基準が義務化される。しかし、現場で基準をクリアできているのか、大量の既存ストックはどうするのか、この基準自体に問題はないか、多くの課題を抱えたままである。一方で、良好な室内環境と省エネルギーの両立を目指した建築家技術者の取り組みは先を見据えて進化している。エコロジカル住宅を取り巻く状況と実践をレビューし、ともにこれからを考えたい。
・〈対談〉エコロジカルな住宅設計のあり方──技術、政策、社会状況の変化をふまえて 丸谷 博男×高本 直司
・省エネで快適なすまいづくり 江藤 眞理子
・温暖地でつくる日本の家 大石 智
・全体の調和がとれたエコハウス 辻 充孝
・エコ住宅の新たな地平 西沢 鉄雄
愛知のまちづくり/課題と処方箋
愛知・中部圏では リニア新幹線を見込んだ名古屋駅前再開発、タワーマンション、大型ショッピングモールなど大規模な都市開発が進行している。その一方で、地域に根ざした都市計画やまちづくり、商店街の活性化も以前から取り組まれてきた。この地域に多い外国人居住問題を含め、各地の足元で起きている課題とその処方を多角的に取り上げた。
・都市計画と市街地開発・まちづくりを考える──愛知県での関わりを中心に 村山 顕人
・犬山のまちづくり──城下町地区を中心に 海道 清信
・明るい未来社会を描く田園都市
──農と共生するまちづくり 田園都市協会の活動と入会のお誘い 古田 豊彦+倉知 正美
・名古屋·大須商店街のまちづくり 今村 敏雄
・愛知における外国人の居住福祉問題 岡本 祥浩
・錦二丁目・長者町地区のまちづくり
──自律発展的まちづくりプロセスの構築に向けて 名畑 恵
人間らしく生きる私たちの新しい働き方
働き方改革関連法案の成立、後を絶たない過労死・過労自殺、次々に明らかになるセクハラ・パワハラ。いま「働き方」が問題になっている。かつては深夜までの仕事が定常化していた設計・コンサル、3Kといわれた建設現場――こうした建築まちづくりの分野でも改革が叫ばれているが、どこまで進んでいるか。本特集ではILOが掲げる「ディーセント・ワーク」をキーワードに、身近な事例を通して人間らしくやりがいのある働き方を探った。
・建築分野で“ディーセント・ワーク”を考える 中島 明子
・建築分野での女性の働き方 小伊藤 亜希子
・建築分野における男性の育児参画 井上 竜太
・私たちのディーセント・ワーク 小野 誠一/大西 智子/川本 真澄
大規模な都市再開発が抱える危険
東京では大規模な再開発の動きが加速している。都市の整備といった名目さえ成り立たない再開発、都市を儲けの場にする再開発の横行で、国家戦略特区はそれを推進する。しかし、大量のストックに過剰なフォローは、不動産市場の崩壊が危ぶまれている。一方で、再開発で住民の暮らしと生業は一変し、人々のつながりも壊れてしまう。住宅やホテルの開発は、東京以外でも地域環境を破壊して強行されている。ミニバブルともいわれる開発の背景と問題、それに抗してまちを守る人々の取り組みを活写した。
・大規模都市開発と不動産証券化 岩見 良太郎
・民活路線下での東京臨海部開発の展開 市川 隆夫
・コミュニティを支えるまちなかへ、想像力をとりもどそう
-大都市をクリエイティブ・タウンのモザイクに 福川 裕一
・再開発によるまち壊しの実態とそれに抗する住民の運動 東京支部東京問題研究会
・京都の歪んだ観光政策とバブル開発 中林 浩
建築用途の不定型化/法と技術のズレ
建築基準法がまた改正された。おおむね規制緩和の方向であり、建築界には肯定的に受け止める向きもある。しかし、この改正が建築確認の現場で起きているトラブルやズレを軽減するものではない。むしろ、目先の状況で、規制の緩和と強化を繰り返す建築行政は現場の混乱を拡大している。本特集では、実際に起こったさまざまな矛盾と問題点を解き明かし、豊かな建築まちづくりを支える建築法体系を展望する。
・行政マンの憂鬱が、民間に与える悪影響 大矢 和男
・前時代の残像が建築法・技術の本質を見失しなわせている 伴 年晶
・路地空間と建築基準法 山口 達也
・国民のための豊かな建築まちづくりの実現を目指す建築法体系を 大槻 博司
公共施設の統廃合政策に抗し、再生・活用を探る
市町村合併や公共施設の統廃合が、人々の生活の質を下げ、地域を疲弊させている。本誌でも取り上げた多くの事例がそれを語っている。にもかかわらず、政府は「公共施設等総合管理計画」という名の施設統廃合政策を進めている。大規模にして効率的に使うという時代錯誤の認識にとらわれているとしか思えない。本特集では、この施策の危険性を明らかにするとともに、既存施設の
豊かな再生利用の在り方を示した。そこは、建築家技術者の担うべき領域でもある。
・激震─自治体公共施設の再編・縮小 ~何が求められているのか 安達 智則
・公共施設等総合管理計画で変化する学校と地域 山本 由美
・公的建築ストックを活用して地域拠点をつくる ~ソーネ・おおぞね(愛知県名古屋市)
野田 明宏+丸山 潤+岡田 昭人
・本誌編集委員会 施設建築の転用・再生についての本誌既載の論考
・抄録№280 00年8・9月 スーパーマーケットから市役所へ ~大分県杵築市役所転用事例 細野 良三
・抄録№364 08年3月 高齢者福祉施設へのコンバージョン ~すこやかの家みたて 渡辺 政利
文化財行政と地域文化のこれから
文化財の保存と活用は明治期以来の長い歴史をもつ。しかし、その途は平坦なものではなく、時代にほんろうされながら守り継がれてきた。今日では、文化財を観光資源としかみない大臣発言に見られる、新たな憂慮すべき状況もうまれている。本特集はそうしたなかで古都奈良を舞台に脈々と受け継がれてきた建築技術と、それを支える行政と技術者の営みを俯瞰して、文化財と地域文化の在り方と課題を提起する。
・文化財からの発想~地域のコミュニティとしての文化財と博物館 浦西 勉
・日本と台湾における文化財行政 山田 宏
・先史時代の木工と建築技術 松田 真一
・親しんだ町並みを引継ぐために 増田 明彦
・興福寺中金堂再建と技術の伝承 國樹 彰
・文化遺産とともに生きる 海野 聡
・奈良県文化財行政の中で受け継がれていく技術職員のあり方 松井 正和
被災地福島の現実と原発再稼働の無謀
東電福島第1原発の事故から丸6年を経た昨年(2017年)3月に、国は「予定通り」一部地域を除いて避難指示を解除した。これによって、被災者は帰還するか否かが現実的な選択肢となり、再建・復興がいよいよスタートし得る。ところが、国や東電は復旧が一段落したかのような扱いを始めている。加えて全国各地での原発再稼動である。人類史に記録されるべき大事故を風化させ、覆い隠してはならない。矛盾を抱えた現実は今も進行中である。
・原発事故被災地は今どうなっているのか─福島県浪江町の現地視察報告 浅井 義泰+鎌田 一夫
・東日本大震災より七年が経過して─現実を直視して、知恵を出しあう時に 原田 雄一
・帰還して生活再建とまちの復興をめざす 佐藤 秀三
・改めて、原発事故避難指示区域の復興とは 間野 博
・原発再稼働が抱える重大な危険 岩井 孝
・脱原発・脱炭素社会の設計は地方自治体から─原発なくそう!九州玄海訴訟 長谷川 照
地域に生きる建築まちづくりの展開──第12回新建賞
昨年11月の第31回新建全国大会で、第12回の新建賞が選出された。今回は全国から27点の応募があった。これは各地での建築まちづくり活動の拡がりを表している。その中から選出された9点は、こうした建まち運動のこれからのあるべき方向を示すものと、審査委員が判断したのである。社会状況は建築家技術者にとって厳しいものがあるが、地域に生きてきらりと光るこうした活動を広く展開していきたい。
・新建賞への期待と要望 久永 雅敏
・大賞を受賞して-防災集団移転による被災者主体の新しいまちづくりの記録を出版 杉山 昇
・〈正賞受賞作〉公益財団法人南観音山保存会と地権者による町家と袋小路建替事業 富永 斉美
・正賞を受賞して-「特養よりあいの森」地域との関係のつくり方 大坪 克也
・正賞を受賞して-横丁からふたたび、あたらしいマチをつくる「COMICHI石巻」 野田 明宏
・〈奨励賞受賞作〉住民主体の土地区画整理事業で進めた共同建替え事業(埼玉県川口市里地区)
木下 龍郎+江國 智洋+尾上 健一郎+木村 美千代 内藤 芳治+籏智 啓
・〈奨励賞受賞作〉マンションデモクラシーで100年住みつづける 千代崎 一夫+山下 千佳
・〈奨励賞受賞作〉地域と共に生きる 藤見 赳夫
・奨励賞を受賞して-「Life 1000」予算を踏まえながら住み手の要求を形に 中安 博司
「地方創生」から本当の地域再生へ
戦後の国土開発や繰り返された市町村合併により、日常生活の共同体的な力は弱まり、行政依存の意識構造がつくり上げられた。成長信仰は競争的環境を生み、個人主義が嵩じて人々の孤立が深まっている。こうした状況を脱して、心情の通う共通の場と人間らしい生活にふさわしい空間を再構築する試みが各地で続いている。本誌連載の「新日本再生紀行」執筆者の座談会を軸として、都市と農村を貫く「地域の包容力」を視点に、コミュニティ再生の課題を追った。
・〈座談会〉連載「新日本再生紀行」を振り返って 片方 信也 久永 雅敏 伴 年晶 鎌田 一夫
三浦 史郎 三宅 毅 福田 啓次 鈴木 進
・人と地域の再生哲学-放射能公害地域と向き合った七年 糸長 浩司
・日々の暮らしのまちづくり 磯田 節子
・都市部での地域コミュニティの維持・発展の取り組みと最近の悩み 江國 智洋+松木 康高
・〈インタビュー〉新世代が仕掛ける新たなまちづくりへの期待-地域特性を生かした都市と農村の再編成の展望 佐藤 滋
■「建築とまちづくり」2017
No.469 12月号
No.468 11月号
No.467 10月号
No.466 9月号
No.465 7/8月号
No.464 6月号
No.463 5月号
No.462 4月号
No.461 3月号
No.460 2月号
No.459 1月号
■「建築とまちづくり」2016
No.458 12月号
No.457 11月号
No.456 10月号
No.455 9月号
No.454 7/8月号
No.453 6月号
No.452 5月号
No.451 4月号
No.450 3月号
No.449 2月号
No.448 1月号
建築とまちづくり誌のバックナンバーをまとめています。※作成中
年代別のまとめ(過去のバックナンバー)
特集等のまとめ(主張、ひろば等)