220926「原発ゼロ社会の議論をはじめよう」オンライン連続講座

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豊かさ再構築           お申込みフォーム:ここをクリック

9/26(月) 「原発ゼロ社会の議論をはじめよう」乾 康代
                                            19:00~20:30   参加費:無料

 建まちセミナー2022in茨城が9月11日~12日に開催されました。
11日の講座では乾さんの講演が90分あり、12日には東海村の視察をバスで行いました。
セミナーに続き企画したオンライン連続講座の第1回目です。
 今回の講座のコーディネーターを務めます東京支部の千代崎です。
 「原発ゼロ社会の議論をはじめよう」
   1,東海村と世界の原発立地地域の比較
   2,国策原子力と都市計画
   3,再生可能エネルギーと原発
   4,ドイツ・ルブミン村の脱原発
   5,原発ゼロ社会の議論をはじめよう
 このテーマで、新建会員とも一緒に学び深めたい、全国各地の原発立地の方々にも参加をしていただき交流したいと思っていました。
「原子力から再生可能エネルギーへのエネルギー転換が進みつつあるいま、地域に不安と心配のない暮らしを取り戻すため、そして『次世代に責任を持つ市民として、原発ゼロ社会をめざす議論を始めたい』」と進めたいです。

 私は乾さんが村長選に立候補すると聞いて、昨年の9月に村を訪れました。
その時もそう思いましたが、今回改めて村を村役場の屋上から見たり、再稼働に向けてどんどん広がる事業所用地などを見ると村のいびつな計画が分かります。原子力関係の配置そのものが村の都市計画となっており、南北の常磐道、国道6号線、JR常磐線、一般国道の4本の軸線に対して、東西軸線は、「原電通り」、「原研通り」、「原燃通り」で、原子力産業そのものがまちを支配しているような感じで、奇異に思えます。

220926オンライン連続講座-乾さん資料
 

9/11 水戸県立青少年会館にて講座

乾康代さん講演

東海村役場

東海村役場

東海村役場

村役場5階

原子力災害時に使用する扉

屋上や駐車場屋根に太陽光パネル設置

屋上で役場の方の説明を聞く

 

【9/11  乾さんの講演の感想】 録画 https://youtu.be/nPFikUja584
鬼気迫る講演でした。原発への矛盾とその怒りがダイレクトに伝わってくる講演でした。
乾さんが村長選挙に出ざるを得なかった状況が改めて伝わってきました。
私たちが踏みしめている「豊かさ」という名のものが、原発に立脚している現実をどう捉え直さなければならないのか、という問いを受け取ることができました。(T.Y)

東海村原発周辺の住宅地がいかに危険な状態か、ヨーロッパの原発周辺の状況と比較されてよくわかりました。(Y.N)

海外での事例や数字に表れていたように、日本の原発の多さ、住民との距離
どれをとっても異常な感じ。あらためて学びの機会にハッとする思い。
アメリカからの原子炉の売り込み、「原子力のを平和利用」という言葉にも怒り。
過去の東海村での事故、東北の地震での事故それぞれ原発の恐ろしさを私たちより身近に感じておられるのだと思っていたけど、そんなこともないのかなぁと。(T.S)

問題意識があっての調査ではなく、調べていくうちに街づくりの異様さに気が付き、粘り強く調べられる姿に感服いたしました。(A.S)

「原発ゼロ社会の議論をはじめよう」の問いかけがすんなり落ちてきました。(T.M)

原発ゼロを目指す論議の材料が手に入る講義だったと思います。原発立地のある支部では、会員が見て一緒に考えると良いと思いました。乾さんの村長選への立候補の勇気に励まされました。今回の企画は大成功だったと思います。 (K.C)

乾先生が東海原発を研究テーマにされた経緯や研究者としての覚悟のような迫力の感じられる講演でした。廃炉とエネルギー転換を見据えて、真逆の政府の方針を転換していくためにもっと身近な課題として学習しなければと思いました。(M.K)

基調講演をしてくださった乾先生の話を伺い、改めてなぜこの国で原発の再稼働を
容認する動きがまかり通るのか強い疑問を感じました。2度の原爆を経験し、東海村をはじめ東日本大震災では人間が制御できると言われていた原発の暴走を止められず世界を巻き込んだ大惨事を経験しています。多くの人々が住まいや故郷を奪われ、今も帰郷できずに居ることを忘れてはいないか?  (N.O)

原発再稼動の方針が発表されたタイミングで今回の講演が聞けて参考になりました。
世界的に見て宅地に近い場所にある原発とのことだったが、宅地が広がっているということからしても、財政面での原発の恩恵も受けていることも現実であることもきっと事実で、それを選択する人も一定数いることも話を聞いていてとても感じました。
バス移動中に見た番組中に出ていた、後藤新平の「都市を4つのことから守らねばいけない、最も怖いのが無知」といったような言葉が印象的だったが、まさに正しい情報提供や自分で考えること、学ぶことの大切さを感じました。(T.H)

乾さんの史実による解説と、明らかな数値資料等で、東海村原発の押しつけと現実の危険性が実感されました。その事実を知った上でも進んでいく原発開発の継続に対して、地元の方による反対の声が大きくならないのはなんだろうと考えてしまいます。
原発ゼロ社会で、現実の暮らしの展開と何が違い、何を失い、何を得るのか、具体的な項目、数値予想が知りたいと思いました。(A.Y)

原発廃炉に向けての問題や、これからのエネルギー政策をどのように行うのか?ただ自然エネルギー、代替えエネルギー、とはいうもののどのように実現するのか。他国の事例知見も交えて実行していかなければいけない、しかし一朝一夕にはいかないことをつくづく考えさせられました。
エネルギー問題を抱えると、すぐに原発に依存しようとする現政権の政策、社会をどう変えていったらよいのだろうか。(Y.Y)

「原発反対、再稼働反対」ということに留まらないで、ゼロ社会をどのように目指すのか、容易なことではないと思います。しかし、乾さんの村長選の立候補、今回のセミナーの準備、講演を通して、実態を把握して声を上げることの重要性を痛感じました。
「原子力開発計画の本質は植民地開発」衝撃的で的確でした。ドイツのルブミン村の話は「原発ゼロ社会」は空論ではないことを示していると思いました。(C.Y)

 

 

 

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