4月8日(土)10時から13時まで錦二丁目スペース七番の会場(キッチン付)にて、春のまちづくりワークショップとランチ交流会を行いました。参加者は9名でした。会員外では、福田さんのつながりで大曽根まちづくりに関わる名城大学生1名と、名畑さんのつながりで古民家再生ビジネススペース「つながりの杜」(北名古屋)を運営されている方1名が参加してくれました。昨年オープンの「七番」を8月に支部で見学させていただき、今回は2回目の企画でした。3時間に講座・WS・交流会を詰め込み、やはり時間が押して、講師の名畑恵さんに苦労をおかけしましたが、参加者の皆様の協力もあり、質問タイムも充実して楽しい時間となりました。
講座では、延藤安弘先生の市民参加や建築・まち育てのメソッド・まちの縁側・錦二丁目の活動などについて、お話いただきました。延藤先生は、地区計画というものの模範となった神戸市真野での取り組みや、計画的小集団開発、豊かなミニ開発、ユーコート、もやい住宅(Mポート)などを「絵本の紹介してたねん」と言いながら進めていかれたこと、WSでおばあちゃんに女子高生の役をやってもらうことで他の人の気持ちになってもらい、公共施設のありかたを学んでもらうことなど、ただ一歩々々、人々の心をつなげていかれたとのことです。ずっと黙って市民の話し合いを聴いていることが多かったということからも、「主役は市民のあんたらやで」という想いが伝わってきました。
その他、もっとも盛んな長野市「まちの縁側」の取り組みや、台湾での市民参加のまちづくりの闘いや政治に振り回された苦労、錦二丁目での会社設立までと現在のまちづくり活動のことなど、たくさんのお話を聞かせていただきました。質問タイムでは、まちづくりで若者と活動するときの心がまえは?延藤先生の研究室にはいったきっかけは?会社や七番の設立は順調でしたか?現在の七番の状況は?延藤先生や名畑さんのエネルギーの源は?など難しく答えにくい質問にも丁寧に回答していただき、楽しく充実した学びの時間となったと思います。
そして、WSでファシリテーターを名畑さんにつとめてもらい、参加者は2班に分かれて「まち育てに大事なポイント」「こんな居場所がいいな」について意見交換を行いました。出た意見を否定せず聴き、仕分けて、まとめる。そして1班は「居ごこちの良い場づくり」、2班は「空が広いカオスな拠点」にまとまりました。名畑さんのまとめは「わくわく感」でした。私から「問い」を立てるコトではじまりをつくる、苦労・課題や宝の発見を共有する、私発公共、工夫やオリジナルを生みだす、肝心なのはヒト・モノ・コト。
最後は、「七番」のお向かい2店(キキ・和こん)のオードブルとともに、おいしい交流会をして親睦を深めました。また第3回も開催できると良いと思います。午後は、参加者の1人が運営する「つながりの杜」の見学会へ数名が参加しました。私は参加できなかったので、また見学会を企画させていただけますか?とお願いしました。大学生も参加してくれて、つながりが広がる良いきっかけになりました。今回の企画や今後の企画希望などを踏まえて、また支部企画を少しずつ充実させていきたいと思います。
(愛知支部・黒野晶大)
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