20211220 ドイツの都市計画とまちづくり

日時：2021年12月20日（月）18時30分～20時30分
テーマ：ドイツの都市計画とまちづくり
報告者：澤田誠二氏（団地再生支援協会最高顧問）

要旨：ドイツはビスマルクが1883年に福祉制度を導入して以来、福祉と市場のバランスの下で、国民が社会保障を得ている卓越した近代社会を形成し、環境を維持保全し、住民の生活の質を高める空間計画が実施されてきた。戦災復興では歴史的建物が保存され地域のアイデンティティーを市民は大事にしてきた。連邦制のため大都市が少なく、都市部と農村部でも生活条件には大きな差がなく、雇用の場にも地域差が少な
く、都市開発の厳格な抑制が行われ、自然を大事にするまちづくりが行われてきた。
村落では各地方の文化を大事にして、生活の質とデザインのクオリティを高める政策が取り組まれてきた。衰退した工業地帯の総合的再生事業・IBAエムシャーパークや国連ハビタット賞受賞のライネフェルデ団地再生などの具体事例を見ながら、サステナブル社会のまちづくりの取組み方について、クラウス・R・クンツマンの著作を援用して理解し、わが国の取組み方を議論する。

講師のプロフィール:

博士（建築生産論）。1942 年長野県生まれ。東京大卒、同院修了(1966年)。大高正人建築事務所、日本設計（1966～69年）にて建築設計・技術開発、69～70年ミュンヘン五輪施設設計に従事。76～78年ドイツ・フンボルト財団給費によりドルトムント大学で戦後日独における住宅・都市発展と政策を比較研究。国・社会の発展と住環境・都市づくりの流れを研究する（1969 年以来のオランダ SARとの共同）。1982年～2000年清水建設（エンジニアリング本部、技術研究所）、2000～02年滋賀県立大教授（環境科学部・社会システム）、2002～2013年明治大学理工学部教授（建築学）を勤める。1999 年デッサウ会議を開催、団地再生研究を開始。

サステイナブル社会の建築・オープンビルディング、1998年日刊建設通信新聞社/ 団地再生のすすめ－エコ団地をつくるオープンビルディング、2002年マルモ出版/ 高齢社会と都市のモビリティ、2004年、学芸出版 / 団地再生・まちづくり 1 ~5、2006～19年水曜社 / IBA エムシャーパークの地域再生、2006年、水曜社 / 都市田園計画の展望、T.ジーバーツ、2006 年学芸出版 / サステナブル社会のまちづくり、2012年明治大学出版会 /「間にある都市」の思想－拡散する生活域のデザイン、T.ジーバーツ、2017年水曜社、サステナブル社会のまちづくり国際シンポジュウム、2015年マルモ出版

会場：東京都立大学同窓会　八雲クラブ　ニュー渋谷コーポラス10階　1001号室

渋谷駅　徒歩5分　渋谷区宇田川町12-3　電話　03-5489-8123

（地図はホームページhttp://www.comp.tmu.ac.jp/dousoukai/activity/club/index.html参照）

参加費：1000円（会場費、飲み物などの費用として利用します)

ネット参加の場合は、webexによるウェブ会議で参加できます。参加費：600円

＊参加希望者は、資料及び会議室などの準備の都合がありますので、前日までにあらかじめＥメールで、氏名、所属、会場参加かネット参加かをご連絡下さい。ネット参加の方にはpeatixのシステムによる支払い方法を送信しますので前日までに支払いください。申し込み後に欠席等する場合も、お手数ですがメールでご連絡下さい。

参加申込者

西田　敬都市再生機構　日本路面電車同好会
四元　雅恵コスモスイニシア　都市開発部　一課
武中　裕一「船橋芽吹の杜」美しい街を造る会、元熊谷組・三井不動産ビルマネジメント
大熊　喜昌大熊喜昌都市計画事務所
浅野忠利（一社）バウハウス協会, 文化日独コミュニティ
益満悠大東京工業大学　環境・社会理工学院　建築学系　都市・環境学コース　修士課程2年
横山　宏オー・エスコンサルテングアソシエイツ取締役ネット参加
中塚一地域計画建築研究所（アルパック）
黒石　いずみ青山学院大学女子短期大学教授
杉田早苗東京工業大学　環境・社会理工学院　土肥研究室
赤澤宏樹兵庫県立大学　自然・環境科学研究所
筈谷友紀子地域計画建築研究所大阪事務所　都市・地域プランニンググループ
石原　敏
石塚　昌志昭和株式会社　首都圏本部特別顧問、元都市再生機構
川上　光彦金沢職人大学校　理事長・学校長、金沢大学名誉教授
藤井康幸静岡文化芸術大学　教授
小坂和輝中央区議会議員、医療法人小坂成育会こども元気!!クリニック・病児保育室院長
小林竜也埼玉県出納総務課財務会計制度担当
西川直子建築ジャーナル
石川　純都市計画研究所