2023年 謹賀新年

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新年あけましておめでとうございます

    みなさまには、お健やかな新年を迎えられたことと思います。

    昨年は全国企画として9月に茨城で建まちセミナーを開催し、コロナ禍で中断していたリアルな活動を再開しました。リアルとその後のオンライン講座を組み合わせたこのセミナーでの多くの成果は「建築とまちづくり」12月号で詳しく紹介されています。

    そしてこのセミナーを通じての問題提起は、藤本代表幹事の連続講座へと発展し、新企画が準備されています。私たち「建築人」にとって、これからの住まいづくり・まちづくりは新建全体で取り組まなくてはならないテーマです。

    一方、東海原発をはじめとする原発政策について、日本政府は「電力自給ひっ迫警報」発令を繰り返し、エネルギー危機を口実に「原発の再稼働・使用期間延長・次世代型原発の建設」といった方向転換を議論もなく進めようとしています。

   そのエネルギー危機は、ロシアによるウクライナ侵攻を契機に顕在化しました。ウクライナでの米国を中心とする西側諸国とロシアの戦争は、多くのウクライナ国民を犠牲にしながらいまだ続いています。

    そして日本では、ウクライナ戦争と台湾有事を口実にした軍拡と戦争への体制作りが進行しています。先日のテレビ番組『徹子の部屋』で、黒柳徹子の「来年はどんな年になりますかね?」という問いかけに、タモリが「新しい戦前になるんじゃないですかね」と答えたように、戦争の影がすでに覆い始めているのかもしれません。敵基地攻撃能力の保有、世界第3位にもなる軍備拡張、原発再稼働と新規建設、立憲主義を無視した「閣議決定」の多発など・・・

    地球温暖化や建築物省エネ政策からも目が離せません。環境への負荷軽減をうたいながら、東京・大阪・愛知・福岡などでは都心部の大規模な再開発が進められています。

   心穏やかではいられないような世相ではありますが、住民との共同と平和を憲章にいだく新建の役割はより重要となっています。多くの建築人と連帯しながら、新建運動を大きく進めていきましょう。

    今年は全国大会の年です。これまで、先達が築いてきた地平をさらに広げるためにも、新しい仲間を増やし、新建活動の充実を図りたいと思います。

   みなさまの一層のご健康と運動の発展を祈念し、新年のあいさつといたします。

                                             2023年1月1日

新建築家技術者集団 全国幹事会議長 片井克美

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