11月の表紙は、ノーベル賞の晩餐会とパーティーの会場で有名なストックホルム市庁舎でした。晩餐会会場の青の間の壁が青くないのは表紙の文章に書いた通りですが、パーティー会場の黄金の間の壁画にも逸話があり、最上部に書かれている人物は首から上が天井で切れてしまっています。これは壁画を作成した芸術家がデッサンを誤り、首より上を描く前に天井に到達してしまったのだとか。嘘のような本当の話ですが、それをそのまま採用するところも日本では受け入れ難いなと思ってしまいます。いずれにしても、青の間に差し込む光の筋、黄金の間の壁画の美しさはため息が出ます。また、議場も赤と金を基調とした歴史を感じされる美しい部屋でした。厳かな雰囲気が漂う議場は市の課題を話し合うにふさわしい場で、ここで虚偽答弁など出来ないな、と思いながら説明を受けていました。訪れたときは建物のすばらしさにただただ感動していましたが、もし市庁舎が日本の市役所と同じ位置づけなら、住民票を出したり、景観の協議をしたりする窓口がそういえばなかったなあ、と振り返っていました。ガイドのコースにはなかったのかもしれません。
市庁舎の遠景。シルエットが美しいです。
中庭の風景。赤いレンガと装飾がきれいです。
議場。市の需要な議題を話し合うのにふさわしい空気が流れていました。
議場天井。小屋組みが表しになり、天井画の青と周囲の金色のコントラストに惹かれました。
通路。白の壁面と天井、それと紺色の柱の組み合わせが絶妙でした。
黄金の間。ライトアップされた黄金のモザイクタイルの輝きが美しかったです。正面の壁画をよく見ると、最頂部の馬上の人物の首がありません。
青の間。表紙の写真です。
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