12月号の表紙は、コペンハーゲン市内にあるデンマーク系ユダヤ人の歴史的遺物や芸術品を展示している博物館です。1943年10月にナチスの迫害から救われたデンマーク系ユダヤ人を主なテーマにしています。展示内容は、ホロコーストに限ったものではなく、デンマークのユダヤ人の約400年にも及ぶ歴史と文化を紹介するものでもあります。設計はダニエル・リベスキンドです。平衡感覚を失うような斜めの壁とスリットは特徴的で、ベルリンのユダヤ博物館も同様の手法がとられています。今回はギャレーハウスという歴史的建造物内を改修して計画されたものなので、外観はデザインされていませんが、その独特な空間は内装だけであっても健在でした。エントランスは現在デザインが変わっているようです。
金属を素材にした少し冷たい雰囲気を感じさせるエントランスです。やはり、ユダヤ人の境遇を表しているのでしょうか。
少し傾斜した床、斜めになった壁、そして壁に映る光のスリット。リベスキンド独特のデザインです。
展示の窓まで斜めになっているという徹底ぶり。
目地部分はダークグレーに塗られています。壁材は合板にクリア塗装の様でした。
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