2014年 1〜12月号(建まちバックナンバー)

発行月 通算  特集
12月号 No.436 リニア新幹線はいらない
11月号 No.435 駅─人やまちをつなぐ地域拠点
10月号 No.434

リフォーム・リノベーションの新しいかたち

9月号 No.433

2020年東京五輪の施設計画と都市まちづくりの課題

7/8月号 No.432 あらためて京都を見つめる
6月号 No.431 大震災3年目 苦悩する被災地
5月号 No.430

伝統工法で家を建てる

4月号 No.429 若者の住まい 脱法ハウスからシェア居住まで
3月号 No.428 生活を支える「土木」
2月号 No.427 建築まちづくり活動の継続と進化—第10回新建賞
1月号 No.426 私の考えるエコハウスのつくり方
  • 2014年12月号(No.436)

    特集:リニア新幹線はいらない

    JR東海が今夏8月26日に申請したリニア中央新幹線の工事実施計画に対し、国交省はわずか2カ月足らずの10月17日に建設許可を下した。多くの人がなぜこんなものが必要なのかと疑問に感じているにもかかわらず、将来に巨大な負荷を残しかねない事業がスタートしたことになる。自然破壊、居住環境悪化、事故災害、電磁波による人体への影響、エネルギー浪費などさまざまな問題を抱えるこの計画を、国土計画や文明史観を交えて糺し、改めて国民的議論を呼びかける。

    ・悪夢の「国土ビジョン」-リニア新幹線導入で何が見えるか           片方 信也
    ・長野県におけるリニア建設問題への対応 野口 俊邦
    ・山梨県でのリニア新幹線-甲府盆地での日照障害と“ストップリニア”の市民運動   安藤 周春
    ・能天気な中間駅誘致運動と山積する問題点                   川本 雅樹
    ・文明の技術史観からリニア新幹線を糺す                    宮武 公夫


    ■  新建のひろば
    ・オリパラ都民の会主催「第2回提言討論会」
    ・東京支部「2014年実践報告会」
    ・復興支援会議ほか支援活動の記録(2014年10月1日~10月31日)

    ■  連載
    《建築保存物語20》那覇市民会館(1967)と聖クララ教会(1958)       兼松 紘一郎
    《設計者からみた子どもたちの豊かな空間づくり14》保育所の草創期から現在を省みる  大塚 謙太郎
    《木の建築~歴史と現在13》遠藤新の道                       大沢 匠


     主張 『29回全国研究集会の成果を発展させよう』
    ㈱アート設計事務所・新建全国常任幹事 星 厚裕

    全国研究集会も29回を重ね、内容も多岐にわたり分科会の数も増えてきた。ここ数回は分科会のテーマもそれまでの成果を引き継ぐようになり、毎回同じ分野のテーマで発表し、論議を重ね、分科会の成果を積み重ねてこれたと思う。分科会はともすると事例報告会になりがちであるが、同じ分野での事例報告などの配慮をすれば、計画する上で、どこで悩み、課題への対応をどう解決したかを発表し、それを討論し、参加者で確認できるなどの成果が期待できる。

    今回、私は第2分科会に参加し、第12分科会では司会者を担った。第2分科会「伝統のデザイン」での事例報告は、伝統的な「和」のデザインの事例と、構法的な「和」の追求、特に「石場建て」のデザイン、伝統木構法の構造設計の取り組みなどの報告、さらに異色を放った報告は、木組みの構造を研究し、「和」の工法でありながらラーメン構法に近い組み方を研究し実践した事例など、すばらしい報告が続いた。
    一方で、伝統的デザインのディディールが法上の壁にぶつかり、実現しがたい現実も報告され、その限界点なども話し合われた。次の研究集会では、今回報告された伝統のデザインや構造設計法の現状、法整備の課題などを含め、研究や実践での歩みが楽しみである。今回と同じ分野での報告を引き続いて追求されたい。
    第12分科会でも、前回とほぼ同じテーマで事例報告がされた。今回のテーマは「高齢者・障害者が安心して暮らせるまちづくり、住まいづくり」ということにテーマを絞った。報告数を少なくして事例の詳細な報告と、そこからの成果や問題点を丁寧に話し合うことを狙ったが、それでも時間が足りない結果となった。前回の研究集会では、「高齢者の居場所づくり」に取り組んでいる報告があり、今回もその事例報告があったが、もう少し時間をかけて話し合いができれば良かったと思っている。
    次回はこの分野もしっかり組み込んでいきたい。「づくり運動」は、まちづくりと施設づくりの取り組みから、住宅改善(改修)の取り組みへと幅が広がっていく。研究集会の限られた時間ではもう少し絞った論点で話し合い、その成果を積み上げて参加者の今後の計画に反映できるような分科会にしていきたいと思う。施設の実践例では、完成後の利用実態の報告など、施設は利用されることに価値があるので、次回もぜひ取り組んでいきたい。
    他の分科会でも、報告とその課題や成果が次にどのように引き継いでいけるかは、分科会の内容やテーマで変わると思うが、研究集会での成果を持ち帰り、ぜひ実践にまで発展させてほしいと願っている。また研究集会での報告内容は新建賞の対象にもなっており、次回の報告もぜひ参加してほしいし、新たな報告も大いに期待している。

  • 2014年11月号(No.435)

    特集:駅─人やまちをつなぐ地域拠点

    東京や大阪など大都市では、駅舎や周辺の大規模再開発が「活況」を呈し、エキナカと呼ばれる構内商業施設は各地で拡大している。国鉄民営化後、主要な公共交通である鉄道のあり方も様変わりしてきた。しかし、駅が人とまちをつなぐ重要な拠点であることに変わりはなく、人々の暮らしに根付いた駅を目指す取り組みも行われている。駅と人・まちの関わりをいくつかの事例から考える。

    ・駅が持つコミュニティ空間としての新たな存在意義
    都市の象徴である海外の駅と比較して                圡谷 敏治
    ・無人駅を中心にまちづくり・人づくり
    山形鉄道フラワー長井線「羽前成田駅前おらだの会」を訪ねて     高田 桂子
    ・協働の力で駅前広場づくり 姫路の実践とこれからの課題      米谷 啓和
    ・うめきたに森と原っぱの聖地(丘)を――梅田貨物ヤード跡地利用   吉田 薫
    ・駅から始まる計画住宅地・三題 田園調布/常盤台/八千代台    浅井 義泰+小林 良雄+鎌田 一夫


    ■  新建のひろば
    ・第2回デザイン・ミーティング
    ・第29回大会期第3回全国幹事会
    ・新建学校2014「A・レーモンドをめぐる世界の巨匠たち」
    ・第12回地方自治研究全国集会in滋賀
    ・「住宅研究・交流集会──いま、公共住宅、民間住宅の現場で何が」
    ・「福島の原発災害─事故から3年半、福島はいま─」
    ・復興支援会議ほか支援活動の記録(2014年9月1日~9月30日)

    ■  連載
    《建築保存物語19》東京駅(1914年東京都)               兼松 紘一郎
    《設計者からみた子どもたちの豊かな空間づくり13》保育園の園庭が持つ役割  川本 真澄
    《木の建築~歴史と現在12》吉田五十八の粋                 大沢 匠
    《書棚から》『近居 少子高齢社会の住まい・地域開発にどう活かすか』


     主張 『高齢者の住まいを考える-スマートウェルネス住宅・シティ批判-』
    もえぎ設計・新建全国常任幹事 久永 雅敏

    サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)の仕事にかかわっていて、設計チームの討論で「地域・集まって住む・一人ひとりが主体者・自然・なじみ」などをキーワードに設計を進めています。設計の過程で高齢者の住宅に関する資料を調べていて、大変気になることが進行していることを知りました。「スマートウェルネス住宅・シティ」という政策です。今年の総務省の発表で高齢者人口がついに25%をこえました。また、『高齢者白書・H25年版』によると「世界のどの国も経験したことのない高齢社会を迎えて」おり、65歳以上の独居高齢者が増え続け、高齢者のいる世帯が41・6%に達していると報告されています。体が弱くなっても自宅で過ごしたいと思っている人が7割近くおられますが、居住環境はそうもいきません。高齢者の事故の8割近くが住宅の中で起きており、生活上の不便として買い物・通院・交通機関が上位を占めています。振り込め詐欺の被害者の8割が60歳以上、虐待を受けている高齢者のうち約7割が要介護認定者という報告や、日常会話・近所づきあいが少なくなり「孤立死」を身近な問題と考える単身高齢者が4割をこえるという驚くべき調査結果も報告されています。これが高齢者のおかれた現状です。
    今年度の国交省の住宅局関連予算に「スマートウェルネス住宅等推進事業」という項目が新たに登場しました。昨年までのサ高住を中心にした「高齢者居住安定化推進事業」が衣替えしたものです。このほど「国土形成計画」にもとづく基本計画『国土のグランドデザイン2050』が国交省から発表され、ここにも国土づくりの基本戦略に「スマートウェルネス住宅・シティ」が位置付けられています。横文字の多いのがこれらの報告書の特徴です。余談ですが、中身のなさをごまかすために使っているのではないかなどと勘ぐってしまいます。
    さて、「スマートウェルネス住宅・シティ」の概念とはおおよそ次の3点ということです。①「既存の高齢者対応の概念をこえ、省エネ、バリアフリー、生活拠点集約、安全で安心、健康(ウェルネス)に暮らせる住宅・まちづくりを実現。その際、ICTを活用(スマート)」そして「サ高住の整備とあわせ、高齢者等が保有する住宅・宅地資産を活用・資金化」する。②「公有財産・公有地を活用したPPP(民営化等)によるリーディングプロジェクトの実施」や「高齢者向け住宅等の資金調達拡大のため、リート(不動産投資信託)の活用に向けて環境整備」を行う。③「BRT(バス高速輸送システム)等新しい交通システムの導入」など。
    なんのことはない、新しい装いを施した高齢者向け住宅と高齢者が所有する不動産や公有地の市場化という、新自由主義むき出しの政策としか思えません。先ほど紹介した高齢者のおかれた現状を読み込んでいない、あまりにもお粗末な構想と言わざるをえません。
    ましてこの構想が厚労省の「地域包括支援システム」との連携を視野に入れているとすると、なおさら問題です。「地域」と「暮らしを支えるマンパワー」というまちづくりの重要な視点がまったく欠如しています。
    高齢者の住まいを考えるときケアの在り方を無視するわけにはいきません。『建まち』425号で「地域で支える高齢者の住まい」が特集されました。その中で、松岡洋子氏によってエイジング・イン・プレイス(地域居住)という考え方が紹介され、地域・居住・ケアの関係がデンマークの事例をもとに整理されていて大変参考になります。
    現実に根差し、一つひとつの課題をていねいに拾い上げながら計画や設計の仕事を積み重ねていかなければ、知らない間にとんでもないものをつくってしまいかねない動きがあるのだということを、肝に銘じなければと思います。

  • 2014年10月号(No.434)

    特集:リフォーム・リノベーションの新しいかたち

    過剰なまでの建築ストックを抱える今日、新築の時代は終わってリフォームの時代だといわれるが、これを建築市場の変化や社会資源の有効活用と捉えるだけでは現実に向き合っていない。改修は使われてきた建築と人の関わりを、思いもかけない形でより豊かに育ってていく可能性を秘める。余剰ストックの再活用も、それを取り巻く社会のあり方の再構築を伴ってこそ有効に実現する。リフォーム・リノベーションの本質を事例を通して探る。

    ・風情漂う花街「京都・先斗町」の再生/三宅 毅
    ・創る時代から・残す時代へ 魅力ある住宅に生まれ替える/西濱 浩次
    ・築30年でエレベーターを増設したコーポラティブハウス/大槻 博司
    ・ <インタビュー>戦前の近代建築を高齢者施設に活用した事例/青木 義照
    ・リノベーション不全 改修と法規制~脱法ハウス以降の動向/大崎 元
    ・リフォーム市場の現状とこれから/栗山 立己
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    ■連載
    《建築保存物語18》日向別邸(1936年静岡熱海市)/兼松 紘一郎
    《主張》 多彩な幹事会の成果を発展させて/山本 厚生
    《設計者からみた子どもたちの豊かな空間づくり13》保育園の園庭が持つ役割/川本 真澄
    《木の建築~歴史と現在 11》 レーモンドの丸太組/大沢 匠
    《書棚から》 『STOCK&RENOVATION 2014』
    《新建のひろば》

     

  • 2014年9月号(No.433)

    特集:2020年東京五輪の施設計画と都市まちづくりの課題

    2020年の五輪(オリンピック・パラリンピック)の開催都市が東京に決定してから1年、今年は、関連する全ての分野の基本計画を定める年とされている。
    最も重要なのは競技施設計画であろう。国立競技場は、一昨年に国際デザイン・コンクールが行われ、ザハ・ハディド氏の案が選ばれた。この新国立競技場計画案については、槇文彦氏が昨年8月、その規模の大きさを問題にした批判的論考を発表したことから波紋が広がり、建築界を超えた社会問題に発展した。
    建築5団体は槇氏の意見に同調して計画案の見直しを要請した。つづいて昨秋、現在の国立競技場を改修して使い続けようと「神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会」が女性の共同代表によって結成された。また、日本建築家協会は関連施設全般の望ましい計画・設計の進め方につき要望書を当事機関へ提出した。
    新建築家技術者集団も今年の6月7日に既存施設の活用を強調した「提言」を発表した(本号にその全文を掲載する)。さらに、「オリピック・パラリンピックを考える都民の会」が結成され、6月下旬に簡素で環境に優しく経済的に負担の少ない大会にすべきと「提案」をまとめ、関係機関へ届けた。
    そもそも東日本大震災と福島第1原発事故被災地の復旧・復興こそが最重要課題であるこの時期に、五輪どころではないはずだが、国際的に約束した以上はその望ましい在り方を追究せねばならない。だが、五輪便乗とも言うべき開発プロジェクトが目白押しと伝えられる。同時に、建築工事費は高騰し、職人労働者が不足する深刻な事態が進行しており、東北被災地復興にマイナスの影響は必至だ。
    以上の状況を踏まえて、この間の建築家、技術者と市民の運動から問題を見定め、今後の粘り強い運動を展望したい。(担当編集委員/小林良雄)

    ・民意なき五輪施設計画と都市づくりを検証する/末延 渥史
    ・歴史的に見た神宮外苑とオリンピック 国立競技場をめぐって/松隈 洋
    ・国立競技場を改修して未来へ
    「神宮外苑と国立競技場を未来に手わたす会」の運動経過とそこから見えてくるもの/日置 圭子
    ・<インタビュー> 自然保護とオリンピック
    葛西臨海公園のカヌー競技場計画の変更をめぐって/川沢 祥三+飯田 陳也
    ・オリンピック・パラリンピックの施設計画に何が必要か
    建築アドバイス機構(日本版CABE)の提案/連 健夫
    ・2020年東京オリンピック・パラリンピックの関連施設等に対する提言
    /新建築家技術者集団東京支部+全国常任幹事会
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    ■連載
    《建築保存物語17》 東京女子大学東寮、旧体育館-2(1924年東京杉並区)/兼松 紘一郎
    《主張》 スクラップアンドビルドの呪縛からの脱却を/大槻 博司
    《設計者からみた子どもたちの豊かな空間づくり12》 子どもたちの活動が緩やかに連続/木村 よしひろ
    《木の建築~歴史と現在 10》 棟梁建築家・鉄川与助/大沢 匠
    《書棚から》 『住まいを再生する東北復興の政策・制度論』
    《新建のひろば》

  • 2014年7/8月号(No.432)

    特集:あらためて京都を見つめる

    ・建築保存物語(16)東京女子大学東寮、旧体育館(1924年東京杉並区)/兼松 紘一郎
    <主張>持続可能性の探究/加瀬澤 文芳
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    <特集>あらためて京都を見つめる
    ・景観法から十年で京都はどう前進したのか/中林 浩
    ・進化する景観デザイン基準の検証/宮本 和則
    ・町家ストックの継承/久永 雅敏
    ・岡崎の景観と京都会館の価値保存に取り組んで/室㟢 生子+小岸 久美子
    ・船岡山のマンション建設問題──高裁判決確定を受けて/秋田 雅典
    ・世界遺産銀閣寺(慈照寺)バッファゾーンの開発問題/飯田 昭+玉村 匡
    ・神谷潔の京まち写真館/神谷 潔
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    <新建のひろば>
    -みやぎの復興まちづくり交流集会パート2
    -京都のまちあるき
    -第3回わがまち見学会『岐阜』
    -第29回大会期 第2回常任幹事会
    -「住まいは人権デー」ミーティング&パレード
    -石巻・大森仮設住宅団地「炊き出し&何でも相談会」
    -石場建ての建物見学会
    -京都「まちづくり市民塾」石巻・大森仮設住宅団地「炊き出し&何でも相談会」
    -「2020年東京オリンピック・パラリンピックの関連施設等に対する提言」を発表
    - 復興支援会議ほか支援活動の記録(2014年5日~6月30日)
    ・木の建築~歴史と現在〈 09 〉タウトと日本建築/大沢 匠

  • 2014年6月号(No.431)

    特集:大震災3年目 苦悩する被災地

    ・建築保存物語(15)鬼北町庁舎(1958年愛媛県鬼北町)-2 /兼松 紘一郎
    <主張>復興計画を見直し、再建支援金を500万円に/岩渕 善弘
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    <特集>大震災3年目 苦悩する被災地
    ・《インタビュー》  東日本大震災 被災3年目の状況をどうみるか/塩崎 賢明
    ・「都市の復興」からコミュニティ再生への転換を 仙台東部地域の持続可能な復興を目指して/阿部 重憲
    ・原発被災地の苦悩と復興まちづくり計画/間野 博
    ・福島県における地震・津波被災者の住宅復興の現状と今後の課題/長谷川 洋
    ・新しい田舎づくりを目指した陸前高田市民たちの協働/山本 俊哉
    ・防潮堤問題と復興まちづくりの合意形成の課題 気仙沼内湾地区の取り組み/阿部 俊彦
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    ・書棚から 『住まいを再生する東北復興の政策・制度論』
    ・設計者からみた子どもたちの豊かな空間づくり(11)保育園にほしい大人の居場所/高田 桂子
    <新建のひろば>
    -春の横大路散策(西編)
    -延藤安弘さんの幻燈会withピアノ
    -東京オリンピック・パラリンピック会場予定地調査報告
    -復興支援会議ほか支援活動の記録(2014年4日~30日)
    ・木の建築~歴史と現在〈 08 〉試作小住宅/大沢 匠

  • 2014年5月号(No.430)

    特集:伝統工法で家を建てる

    ・建築保存物語(14)鬼北町庁舎(1958年愛媛県鬼北町)/兼松 紘一郎
    <主張>伝統構法に学び、カビが発生する現代工法の改善を/丸谷 博男
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    <特集>伝統工法で家を建てる
    ・伝統的木構法による住まいづくりの現状と課題/酒井 行夫
    ・伝統構法は進化する ワークショップ「き」組の実践/松井 郁夫
    ・伝統構法を現代に活かす設計/東海林 修
    ・農的暮らしの家──伝統木構造で造る家/梅沢 典雄
    ・伝統構法実践での制約/細野 良三
    ・豪雪地帯に建つ通し貫工法の家/山本 厚生+山中 信悟
    ・宮大工による敬念寺本堂再建工事と伝統木造構法を用いた戸建住宅の建設/増渕 昌利
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    ・設計者からみた子どもたちの豊かな空間づくり(10)建物は変えられる 空間で保育も変わる/栗林 豊
    <新建のひろば>
    -「若草山モノレール」ストップ!
    -『東日本大震災から3年──立ち上がる東北、危機をかかえる東京』
    -第29回大会期第2回全国幹事会の報告
    -大阪駅前に森と原っぱを!
    -復興支援会議ほか支援活動の記録(2014年3日~31日)
    ・木の建築~歴史と現在〈 07 〉校倉造り/大沢 匠

  • 2014年4月号(No.429)

    特集:若者の住まい 脱法ハウスからシェア居住まで

    ・建築保存物語(13)誠之堂(1916)清風亭(1930)/兼松 紘一郎
    <主張>居住貧困と建築技術者──アフォーダブル住宅の開発を/中島 明子
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    <特集>若者の住まい 脱法ハウスからシェア居住まで
    ・「一世帯一住宅」の足かせ シェア居住から考える戦後住宅政策/前田 昭彦
    ・コレクティブハウジングの試み/宮前 眞理子
    ・「乙女ハウス」的暮らしが社会を変える?!/早川 由美子
    ・脱法ハウスから見る若年層の住宅困窮問題 不安定就労層の住まい保障を/小田川 華子
    ・不安定就労と居住の貧困 小幡邦暁氏に聞く/林 工
    ・ドキュメント・脱法ハウス問題/坂庭 国晴
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    ・設計者からみた子どもたちの豊かな空間づくり(9)改修にこそもっと設計者の力を!/栗林 豊
    ・書棚から『明石小学校の建築 復興小学校のデザイン思想』
    <新建のひろば>
    -第2回・第3回まちづくり連続講座
    -シンポジウム「過去から学ぶ復興まちづくりのマネジメント」
    -シンポジウム「脱法ハウスからあるべきシェア居住の育成へ」
    -復興支援会議ほか支援活動の記録(2014年2月1日~28日)
    ・木の建築~歴史と現在〈 06 〉吊られた心柱/大沢 匠

     

    • 2014年3月号(No.428)

      特集:生活を支える「土木」

      ・建築保存物語(12)都城市民会館(1966年宮崎都城市)/兼松 紘一郎
      <主張>〈地域に根ざす〉を学んだ学生の実践──最終講義を終えて/片方 信也
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      <特集>生活を支える「土木」
      ・社会資本の老朽化と今後の対応を考える/蚊口 哲也
      ・自然と共生する土木技術/中川 学
      ・生活空間としての土木構造物/稲毛 政信
      ・アマモの多様な価値を回復する/芳田 利春
      ・市民に親しまれる「土木」/編集委員会
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      <新建のひろば>
      -神奈川支部実践報告会
      -第1回常任幹事会の報告
      -愛知支部──1・17震災フォーラムに参加して
      -教育環境破壊に対する取り組み
      -高幡台団地73号棟裁判「和解」報告集会
      -復興支援会議ほか支援活動の記録(2014年1月1日~31日)
      ・木の建築~歴史と現在〈 05 〉とある明治大工の挑戦/大沢 匠

    • 2014年2月号(No.427)

      特集:建築まちづくり活動の継続と進化—第10回新建賞

      ・建築保存物語(11)東京中央郵便局(1931年東京都千代田区)-2 /兼松 紘一郎
      <主張>第29回全国大会 全国事務局長のバトンを渡して/今村 彰宏
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      <特集>建築とまちづくり活動の継続と進化──第10回新建賞
      ・第10回新建賞 結果の報告/三沢 浩
      ・新建賞受賞作一覧
      ・石巻・北上町など海岸集落の復興と再建/佐々木 文彦
      ・外断熱工法によるマンション改修/大橋 周二
      ・共同建替えを柱にすえた密集市街地の総合的再生(その二)/丸山 豊+中野 健司
      ・対話からひろがる保育建築空間──対話を育むキーワード/木村 よしひろ
      ・社員寮をコーポラティブ方式で区分所有する!/倉田 耕
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      ・書棚から 『地域計画の射程』 『地域再生』
      ・設計者からみた子どもたちの豊かな空間づくり(8)園舎の内装に係る法規制を考える/大塚 謙太郎
      <新建のひろば>
      -新建第29回全国大会参加感想
      -“被災者の声を聴け”12・13国会総行動
      -新建デザインワークス2013
      -復興支援会議ほか支援活動の記録(2013年12月1日~31日)
      ・新建築家技術者集団 第29回大会決定
      ・木の建築~歴史と現在〈 04 〉登呂遺跡高床倉庫/大沢 匠

    • 2014年1月号(No.426)

      特集:私の考えるエコハウスのつくり方

      ・建築保存物語(10)東京中央郵便局(1931年東京都千代田区)/兼松 紘一郎
      <主張>新建大会議案Ⅲの活用 会員は52課題を理解しよう/本多 昭一
      ———————————————————————————————
      <特集>私の考えるエコハウスのつくり方
      ・省エネが目的ではないコミュニティ再生のためのエコハウスづくりを/丸谷 博男
      ・私の考えるエコハウス/松尾 和也
      ・紡ぎの家2030──「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの標準化に係る調査・実証事業」の応募案/岩村 和夫
      ・過渡期の日本で、エコハウスを考える──ハウスMの試み/竹内 昌義
      ・エコハウスのつくり方/江藤 眞理子
      ———————————————————————————————
      ・2013建築とまちづくりセミナーin金沢 木構造文化と町家・町屋──金沢/永山 孝一
      ・設計者からみた子どもたちの豊かな空間づくり(7)保育所に「本物」を使うということ/大塚 謙太郎
      <新建のひろば>
      -晩秋の横大路散策
      -石巻住まい連の活動と第2回総会
      -第20回全国建設研究・交流集会
      -東京支部実践報告会
      -復興支援会議ほか支援活動の記録(2013年11月1日~30日)
      ・木の建築~歴史と現在〈 03 〉モースの雑巾/大沢 匠