「建築とまちづくりセミナー2019 in福岡」の報告

「建築とまちづくりセミナー2019 in福岡」

  日時:2019年7月12日(金)~14日(日)

  会場:九州大学西新プラザ

  宿泊:シーサイドツインズホテルももち

 

新建福岡支部では全国企画として「建築とまちづくりセミナー2019 in福岡」を、7月12日から14日まで福岡市で開催しました。

全国より多くのご参加をいただきありがとうございました。

 

「福岡支部会員と山笠が待っとぉけんねー!!」

建築とまちづくりセミナー2019 実行委員長 巻口義人 


■講座スケジュール

7月12日(金)

12:30~ 受付開始 13:30~ 開講式

14:00~ 第1講座「場を育むー宅老所よりあいを通してー」  講師 村瀬孝生

15:30~ 第2講座「自らの”仕事のかたち”を問い直そう」    講師 藤本昌也

18:00~ 大交流会

7月13日(土)

  9:00~ 第3講座「幸せもつくるーエコハウスの話ー」    講師 江藤眞理子

10:30~ 第4講座「杉と日本人の行き先を考える」      講師 杉岡世邦

12:50~ 第5講座 第 1~4 講座講師によるファイナル・セッション

14:20~ 閉講式

15:30~ 博多祇園山笠観覧 「集団山見せ」

18:00~ 懇親会(福岡支部の元気の源と山笠の余韻に浸る「縁会」) 

7月14日(日)

オプショナルツアー

※さらにお時間の許す方 翌朝 7 月 15 日(月・祝) AM4:59 スタートの「追い山」観覧

 

■講座案内 (会場:九州大学西新プラザ 2 階大会議室)

 

●第1講座 7 月 12 日(金) 14:00~15:20

「場を育む  ー宅老所よりあいを通して見る”建築とまちづくり”のかたち

講師:村瀬孝生むらせたかお氏(宅老所よりあい 代表)

1964年生まれ。特養ホームに8年間勤務後、1996年より第2宅老所よりあいの所長。現在、よりあい全体の代表者を務める。全国各地での講演活動のほか「呆けてもいいよ」をはじめ著書多数。

 *宅老所よりあい:高齢者が住み慣れた自宅や地域で暮らし続けるためのケアを実践する。小規模多機能型の草分け。

 

●第2講座 7 月 12 日(金) 15:30~16:50

「自らの“仕事のかたち”を問い直そう  ー建築家 60 年の私の体験を通して語りたいー」

講師:藤本昌也ふじもとまさや氏(建築家/日本建築士会連合会名誉会長)

新建東京支部所属。1937年生まれ。1962年、早稲田大学大学院修士課程修了。同年、大高建築設計事務所勤務。1972年、現代計画研究所設立。水戸六番池団地を皮切りに数多くの集合住宅の設計、住宅地基本計画、マスターアーキテクトとして、幕張ベイタウン、多摩ベルユリーヌ、兵庫キャナルタウンウエスト等の都市景観形成を手掛ける。

 

●第3講座 7 月 13 日(土) 9:00~10:20

「幸せもつくる ーいいことずくめのエコハウスー」

講師:江藤眞理子えとうまりこ氏(空設計工房 代表)

新建福岡支部所属。福岡市生まれ。 設計事務所に5年間勤務、出産を機に専業主婦を8年経験。 後に空設計工房を設立し現在に至る。環境に配慮し住まい手の健康と幸せに貢献できる住空間の設計監理が主な仕事。

 

●第4講座 7 月 13 日(土) 10:30~11:50

「杉と日本人の行き先を考える  ー九州北部豪雨を経てー」

講師:杉岡世邦すぎおかとしくに氏(杉岡製材所 代表取締役 現代の木挽き棟梁)

福岡県朝倉市生まれ。幼少の頃は林業家の祖父に山に連れ出された。中学時代より地元を離れ、大学卒業後印刷会社に5年勤務するが、28歳で地元に戻り、家業の製材業・林業を継ぐ(三代目)。福岡県木材青壮年連合会H23年度会長。日本茅葺き文化協会理事。西日本新聞『木挽棟梁のモノサシ』連載。

 

●第5講座 7 月 13 日(土) 12:50~13:50

ファイナル・セッション  「原風景のクロスオーバー  ~ 辿りつくところ ~」

藤本昌也氏を中心に、講師全員(村瀬孝生氏・江藤眞理子氏・杉岡世邦氏)が登壇。 各講師のこれまでの人生(仕事)の積み重ねの中で貫く理念や思いを「原風景」とし、それらを具現化する方法を語り合い共有する中で、21世紀型のこれからの建築や建築人の在り方を問いかけます。

 

コーディネーター:濱崎裕子はまさきゆうこ氏(久留米大学人間健康学部教授)

新建福岡支部所属。下関市生まれ。生活福祉文化研究所代表。長住地域住民との「新しい老人ホームをつくる会」 の活動を通してよりあいと関わり、第2宅老所よりあいで実母を看取る。著書に「老人性痴呆症のための環境デザイ ン」、「コミュニティケアの開拓」等。