
政治・建築・メディア・経済・都市の視点から5人の論客が「失敗」を続ける大阪の「本質」に迫ります。
そもそもの話
大阪万博がいよいよ開幕されます。そのプロセスにはかなり強引かつひどいものでした。万博が開催されてしまえば、喉元過ぎれば熱さ忘れるで、よほどの失敗でない限り「なんか華やかで良かったね―」となってしまうことが予想されます。
また終わったあとでこの万博の大赤字の原因を問い詰めたところで、「終わったことを何蒸し返しているの?」という言説で終わってしまうでしょう。
つまり、始まる前に批評しても、終わってから批評しても、同じなのであれば、なぜこの万博が失敗する可能性が非常に高いということの本質論を、万博が始まる8ヶ月前に書籍にまとめようとしたのが、編者でノンフィクションライターの松本創さんです。
『大阪・関西万博「失敗」の本質』はちくま書房から2024年8月に出版されています。
同書「はじめに」より
なぜ、万博はこれほど迷走するのか
開幕前に、多角的な視点から検証・指摘しておくのか本書の目的であるどんな形であれ、とりあえず終わってしまえば、なんとなく「やってよかった」という空気ができいくらでも恣意的に語られてしまう。そうなる前に、「失敗」と見る立場から問題を整理し、指摘しておくべきだ(「はじめに」より)
第1章 維新「政官一体」体制が覆い隠すリスク―万博と政治
第2章 都市の孤島「夢洲」という悪夢の選択―万博と建築
第3章 「電通・吉本」依存が招いた混乱と迷走―万博とメディア
第4章 検証「経済効果3 兆円」の実態と問題点―万博と経済
第5章 大阪の「成功体験」と「失敗の記憶」―万博と都市

5人で集まったことがなかった
同書では、建設の遅れやメタンガス爆発など迷走する万博を、政治・建築・経済など多岐にわたる視点から5人のスペシャリストが検証し、問題点を浮きぼりにした良書。
この5人の執筆者、木下 功、森山 高至、西岡 研介、吉弘 憲介、松本 創(敬称略)は一堂に介したことがありませんでした。公刊後もさまざまな問題が噴出し続けていますが、いよいよ開幕を迎えたいま、5 人が一堂に集まり万博の課題の「現在地」を改めて洗い出し、万博後の跡地開発やその後に控えるカジノの問題点を指摘し、警鐘を鳴らします。
4月12日14時は奇しくも大阪・関西万博開会式と同時刻
会場の大阪私学会館は先着250名、オンライン配信もあります。

乞うご期待ください。
.Mでは後日のレポートも予定しています。
2025年4月12日(土) 14:00~17:00
EXPO2025TALK SESSION -万博のツケは誰が払う!?
大阪私学会館4F講堂
主催:フューチャーおおさか(新建大阪支部:山口が参画しています)
ネット視聴お申込み https://forms.gle/mAhc7QF2XsP65NL56
協力: 大阪モニ太、大阪カジノに反対する市民の会、カジノはいらん!住吉の会、カジノいらん!阿倍野の会
賛同: NPO法人労働と人権サポートセンター大阪、どないする大阪の未来ネット、夢洲カジノを止める大阪府民の会
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