2025年3月19日(水)~6月30日(月) 国立新美術館
「住まい」とは、単なる空間ではなく、生き方そのものの表現である。
この展覧会を訪れたとき、そう確信するはずです。
あなたがもし、建築という仕事に携わっているのなら、
あるいは建築を通して社会に関わりたいと願っているのなら、
この展覧会は、今まさにその“原点”に触れる体験になるでしょう。
私たちは今、「家とは何か」を問い直す時代に生きています。
少子高齢化、空き家問題、AI設計、DX化、地球規模での環境危機。
建築は、ただ美しさや構造の巧みさだけで評価される時代ではなくなりました。
そのなかで、私たち設計者・施工者・技術者に求められているのは、
単なる「資格」や「技術」以上のもの――
それは、“思想”であり、“態度”であり、“問いを立てる力”です。
「住まいの実験」は、問いかける。
20世紀初頭から1970年代にかけて、
建築家たちは、現実の制約のなかで懸命に問い続けました。
衛生とは何か。快適さとは何か。
素材は、どう生かされるべきか。
光は、風は、キッチンは、
そして、生活を包む空間は、
人間のどのような可能性を支えるべきか。
この展覧会では、そうした時代の問いと、
それに応えるように試みられた“住まいのデザイン”を、
衛生、素材、窓、キッチン、調度、メディア、ランドスケープ――
という7つの観点から読み解いていきます。
傑作住宅14邸、写真・模型・図面・スケッチを通して。
特に力を入れて紹介されるのが、20世紀モダン住宅の傑作14邸。
建築雑誌で見たことのある名作も、図面や模型でじっくり観察できる構成です。
しかしこの展覧会のすごさは、“資料の充実”以上に、
その背後にある思想と、設計者の葛藤と、住む人々の夢とが、
丁寧に浮かび上がってくるところにあります。
スケッチ1枚に込められた意図、素材の選定にかけた日々、
開口部のひとつにまで込められた「問い」に、
あなたはきっと胸を打たれるはずです。
なぜ、今あらためて「住まいの実験」なのか?
それは、私たちの社会が再び“岐路”に立たされているからです。
機能的で合理的な家は増えました。
情報も、効率も、コストも、技術も揃っています。
でも、果たしてそれで「人間にとって本当に心地よい空間」は
生まれているでしょうか?
かつての建築家たちが挑んだように、
私たちもまた、「住まいとは何か」を、問い直す時が来ているのです。
🤝 ともに学ぶ、新しい仲間との出会い。
また、今回のイベント期間中、4月21日16時半から、美術館主催ではありませんが、
新建築家技術者集団によるセッションやネットワーキングも予定しています。
「一流の建築家になりたい」というよりも、
「社会とともに学び、建築を通して貢献したい」と願う人たちが集まる、
そんなあたたかく、熱量のあるコミュニティが、ここにあります。
🌱 あなたの問いが、未来を創る。
これまでの学びにどこか不安を感じていた方、
AIに代替される設計に違和感を覚えていた方、
資格は取ったものの、本当にこれでよかったのか?と思っていた方。
そして、まだ答えの見えない問いを抱えている方。
その「問い」は、きっとここで、新しい地平につながります。
あなたのなかにある“建築の本質”が、ふたたび芽を出す時間になるはずです。
🗓 開催概要
- イベント名:リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s–1970s
- 会期:2025年3月19日(水)~6月30日(月)
- 開催場所・詳細:公式サイト・案内ページをご確認ください
- 関連企画:新建築家技術者集団による特別セッション、個別相談・学習法体験会あり(事前予約制)
建築という営みの豊かさ、奥深さ、
そして、まだ誰も見たことのない未来へとつながる「住まいの可能性」。
あなたのなかに眠る“建築の問い”と、
この展覧会のなかに潜む“歴史の声”が、出会う瞬間。
それは、きっと、ただの知識では終わらない。
あなた自身の手で、これからを創っていくための「確かな感触」になるはずです。
🔗 詳細・参加申し込みはこちら:
https://www.nact.jp/exhibition_special/2025/living-modernity/
4月21日のリビングモダニティ展からのイベントは、
https://nu-ae.com/webm/form まで。
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#住まいの実験 #リビングモダニティ展 #新建築家技術者集団 #建築を問いなおす