コロナで揺れるいま、建築家は、何が出来るのか

活動ブログ

2021年10月27日(水)に第3回実践報告会が開かれました。47名が参加しました。
講演はプロローグで新建の憲章が示され、この中で主として論じたい問題を1)社会とのつながり、2)国内外との交流、3)専門性の確立、4)地域主義、5)伝統の尊重、6)自由と平和と6つに分けて上げられました。全体では「第一章 われわれの生活は、どう支えられているのか? 現代の資本主義経済システム」「第二章 忍び寄る不安 追いつめられる都市と住宅」「第三章 どうして、そうなったのか・・・『価値の体系』の歴史を探る」「第四章 それでは、どうしたらよいのか・・・? 未来への可能性を考える」「終章 落日荘のいま・・・!」とあり、それぞれの章の中に心に刻まれる言葉がありました。  
第四章では、「都市と農村、すなわち都市と自然の融合を取り戻す」「これからの都市 7ヶ条」「未来への行動 心を地球化し、身体を地域化しよう!地域コミュニティの再生(コモズ)・・・地域『自治』と地域『経済自立』の確立」八郷村宣言(試案)「自分で食べるものは、できるだけ自分で作る 5畝のたんぼを耕す」「アジアにおける『国際市民政党』をつくろう 『地域自治』の確立と『国連』の強化」最後には新建憲章の一部改正案も提案されました。
終章はご夫婦でセルフビルドしているご自宅「落日荘」が紹介されました。落日荘は八郷盆地にあり、標高876mの筑波山の北東に当たります。東京では少し高いところに登ると東は筑波、西は富士が見えます。筑波山の北の加波山との間にある足尾山の緯度は北緯36度16分49秒で、落日荘と同じです。落日荘内のすべての建物を、この緯度と平行に配置してあるそうです。自分の居る場所の緯度と経度を意識するだけで、気分は「地球人」となる気がしました。(報告:千代崎一夫)
寄せられた感想
・多くの示唆と教示をいただきました。特に響いたのは、「身体は地域に、心は地球に」おいて活動するという意識の持ち方に関してでした。高本明生
・まさに、新建50年追求した「住民主体の建築とまちづくり」に通じるものがあると思った。新建でも「社会とのつながり」だけでなく、「世界とのつながり」を意識すべきだという彼の発言は身にしみた。これからの「価値観」は、「物質的価値」をやめて、「精神的な価値」の共有に変えるべきだと思うという彼の発言は、今、新建で広がってきた「未来(像)」に通じると私も思う。感銘を受けたことがいっぱいでまた聞きたい。是非、新建に入り代表幹事にもなってもらいたい。山本厚生

 

タイトルとURLをコピーしました