新年にあたって 支部代表幹事よりメッセージ

新年あけましておめでとうございます。
 2025年は東京支部として、さまざまな活動に取り組んできました。少し振り返るだけでも、多くのテーマが挙げられます。
 再開発、災害、原発、住宅問題、環境問題、既存建物の保存運動、里山、マンション、文化活動、地下神殿見学、中野ブロードウェイ見学、福祉施設、耐震補強、相談活動などです。
 全国のセミナー等においても、支部として成功に向け努力を重ねてきました。それぞれのテーマは、実際の仕事の中の課題であると同時に、社会問題でもあります。課題が相互に関連していることを強く感じています。建築への要望や悩み、困りごとに対し、解決に取り組んできた一年でもあったと思います。
 平和という問題においても、建築技術者が仕事としてつくった建物が、爆撃等により破壊され、多くの命が奪われています。技術者の立場からも、より積極的に発言していきたいと考えています。
 私たちの事務所では、まちづくりや今年、没後100年にあたるガウディの建築を学ぶため、昨年秋にマドリードとバルセロナに行きました。国際的に先進的なまちづくりとして、岸本さとこ杉並区長や齋藤幸平東大准教授から紹介されていたこともあり、楽しみながら学ぶことができました。
平和を願う取り組みとして、「イマジンピース音楽のつどい」を事務所では2018年から開催しています。
 今年は1月17日(土)に開催します。演奏する方も、聴く方も、ぜひご参加ください。
新建の活動の中でも、「新建バンド」に挑戦してみたいです。
 国際的な運動や全国的な実践例を学びながら、東京支部および全国としても、『建築とまちづくり』誌の読者を増やし、仲間を広げ、さまざまな課題により大きく取り組んでいきましょう。
                                     千代崎一夫

 時が動き、幸い新年を迎えることができました。いっけん平安に思える昨日今日ですが、あらゆる事象が不穏に思える現在です。強力な力も、弱々しい声も、響くことの無いもどかしさばかりが募る時代です。このような時こそ、迷うことのない信念と学びが必要とされるのではないでしょうか。建築とまちづくりも、発展の芽が見えることなくむしろ後退している感が強くなり世の中の大流は株価に象徴される「経済」にあるように思います。

新建は何処に在るべきか。
 その前に、ではなくそれと同時に、自分は何処に在るべきか。そのことの大切さを、ひしひしと感じています。今まで以上に、新建の原点で在る「社会派」、その立場にしかできないことがあります。それは、建築界でも、経済においても、政治においても、まちづくりにおいても、デザインにおいても、重要なこととして在るのです。

 議論をしましょう。黙っているのが、己自身を退化する原風景です。まずは己との戦いです。それが運動の原点ではないでしょうか。己との闘いとは、実践しながらの闘いで在ることは、新建運動の歴史が示しています。このことへの理解も含めて、皆様と己に再確認の自省の時間をつくりましょう。                                  丸谷博男

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