220415神宮外苑再開発「都民の意見を聴く会」

東京問題研究会

明治神宮外苑地区(新宿、港、渋谷区)の再開発問題をめぐって、東京都は4月15日、環境影響評価制度に基づく「都民の意見を聴く会」が港区立赤坂区民センターで行われました。公述人は17名 1人持ち時間15分で、「1000本近くの樹木伐採しないでほしい」「歴史的景観を守るべき」「明治神宮外苑は、100年の生態系を受け継ぎ、次の100年をめざす計画にしてください。」などを訴えました。

都市計画コンサルタントの若山徹さん(東京支部会員)は「基本的な問題は、都市の貴重な自然景観を維持し、建築物は規制する風致地区において、これと正反対である規制緩和により大規模開発を促進する、再開発等促進区を適用し、市街地再開発事業をおこなうことです。評価書案11頁の事業の目的で、スポーツ拠点とし既存スポーツ施設の更新は理解できますが、なぜ土地の高度利用化を促進し、業務・商業等都市機能の導入しなけらばならないのか、何の説明もありません。」

都内各地のまちづくりや計画づくりに関わっている川田綾子さん(東京支部会員)は「絵画館への4列の銀杏並木は保存すると見解が示されているものの、周辺の既存樹木は1000本近くが伐採されます。事業者からは『移植等により極力残す計画』と繰り返し回答されていますが、樹齢百年超の樹木を移植・保全する具体的な方策などは示されていません。我が国唯一のスポーツ関する独立行政法人として、環境保全への主体性をもち事業者責務を果たしてください。事業者は、本計画に関して、国民への明確かつ具体的な説明責任をご自覚いただき、百年先を見据えた持続可能な我が国の文化・資産の継承を担っていただくべく、事業の見直しをお願いします。」

  

  

公述内容は下記からご覧いただけます
*noteマガジン「神宮外苑の緑と空と」
https://note.com/tenco_venexia/m/m5e01ca3bfadb

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