お隣さんとコーポラティブハウスに

建まち相談室より

交通事故のため車椅子生活になっている娘さんと家族が、赴任先から実家に戻りたいのですが、2m未満の進入路を通って、しかも階段があって3mほど登ったところに実家があります。これでは娘さんの生活ができないので、お隣の方(子どものころからの友人で、その敷地は道路に面している)に相談したところ、「我が家も古くなったので、一緒に建替えよう。」と了解してもらったとのことでした。
これで何とかなると、デベロッパーに相談したところ、規模が小さいので取り組めないとの回答で困っているとのことで、私どもに相談がありました。所有者2家族と面談して事情をお聞きし、検討しました。
検討した結果、地下1階地上3階(用途地域が第1種低層住居専用地域)で15戸前後の建築が可能でした。方法としては、コーポラティブハウス方式で進めることを提案し、賛同してもらいました。
コロナ禍の時期となり、少し時間はかかりましたが、地権者の賃貸住戸の希望も取り入れて18戸の計画とし、コーポラティブハウス建設組合を設立し、現在、入居希望者のニーズを取り入れるための住戸内設計を行っています。

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