本県被災者、31都府県に616人避難 埼玉に131人
【岩手日報110519】東日本大震災に伴い本県沿岸12市町村から県外に避難している人は31都府県の計616人(16日現在)に上ることが分かった。
避難先は青森県から沖縄県まで広範囲に及び、埼玉県の131人が最多で千葉(90人)、青森(68人)、神奈川(65人)、静岡(55人)、東京(35人)、秋田(24人)と続く。
避難先は自治体の避難施設や親類宅などさまざまだ。県によると、早い時期から避難者受け入れに動いた自治体に集まった可能性がある。
大阪(14人)、兵庫(12人)など関西広域連合の構成自治体も目立つ。宮城は1人、福島はゼロで、被災県への移動は少ない。
沿岸部から本県内陸部の親類宅などに身を寄せる避難者は、二戸市から藤沢町まで12市町村の計578人。最多は紫波町の148人で滝沢村141人、盛岡市126人と続く。
データは総務省が取りまとめている「全国避難所情報システム」に基づく。自己申告式に加え情報集約中のため、人数は今後さらに増えそうだ。
県市町村課の後藤仁一主事は「支援メニューなど必要な情報を漏れなく全国の被災者に届けたい」としている。
(2011.5.19)