岩手県「山田町が集団移転に着手 440戸対象の織笠地区で」

山田町が集団移転に着手 440戸対象の織笠地区で

【写真=地質を調査するボーリングマシンを一緒に動かす沼崎喜一町長(左)と小川忠男理事長】
【写真=地質を調査するボーリングマシンを一緒に動かす沼崎喜一町長(左)と小川忠男理事長】

岩手日報120303山田町が独立行政法人都市再生機構(UR)と協力して行う織笠地区の防災集団移転促進事業が2日、同町織笠の町有地で始まった。県によると、同移転促進事業の現場着手は県内で初めて。

 スタートしたのは、約440戸が移転対象の織笠地区の高台移転候補地の土質調査。先月15日に町がURに業務委託しており、3月末までに織笠小と山田中の間の候補地約13ヘクタールのうち5カ所で、移転先として適切かどうかを調べる。国の復興交付金事業の第1回申請可能額には調査費として約600万円が盛り込まれた。

 今後は住民の意向調査結果や地権者との交渉を行い、土地造成工事などに入る。2014年度内の一部住宅建設、17年度の事業完了を目指している。総事業費は概算で約87億円。