仮設、2万2516戸整備へ 9月以降の完成の見通し
【河北新報110721】宮城県は20日、東日本大震災の被災者向け仮設住宅の第15次着工分を発表し、被災市町が要望した全2万2516戸の建設にめどが立ったことを明らかにした。全戸完成は9月以降になる見通し。
用地選定が難航していた気仙沼市は市内の民有地に加え、一関市千厩町、同市室根町の旧学校グラウンドに計310戸分の用地を確保し、全戸分の建設場所が決まった。
県外に仮設住宅を建設するのは気仙沼市が初めて。石巻市は新たに4カ所で96戸分の建設用地を決めた。
第15次分として公表したのは、第14次分で着工時期を「調整中」とした分を含む2722戸。気仙沼市の10カ所503戸は今月22~26日に着工する予定。残る2219戸の着工時期は未定。
20日までに完成したのは1万6495戸。必要戸数に対する完成率は73.3%。
第14次分で公表した石巻市の「追波川河川運動公園グラウンド」(136戸)、南三陸町の「荒砥地区(3)」(17戸)と「廻舘地区(2)」(8戸)は、地元からの要望で建設を中止した。
着工日が公表された気仙沼市分の建設場所、戸数は次の通り。
条南中グラウンド(田中前4丁目)70戸▽赤岩老松地区(赤岩老松)11戸▽大峠山地区(2)(大峠山)14戸▽小泉小駐車場(本吉町平貝)10戸▽田中前2丁目地区(田中前2丁目)7戸▽田中前2丁目地区(2)(同)11戸▽気仙沼西高グラウンド(赤岩牧沢)30戸▽市営テニスコート(同)40戸▽旧折壁小(一関市室根町)90戸▽旧千厩中(一関市千厩町)220戸