宮城県女川町 「2階建て仮設に入居 3階建ても月内に」

2階建て仮設に入居 3階建ても月内に

宮城県女川町で2、3階建て仮設住宅の整備が進む総合運動公園町民野球場
宮城県女川町で2、3階建て仮設住宅の整備が進む総合運動公園町民野球場

河北新報111013】宮城県女川町が建設を進める2、3階建て仮設住宅のうち、2階建て45戸が完成し、12日までに入居が始まった。
 次男(45)と2階への入居が決まった木村トク子さん(72)は「隣部屋との間にちゃんとドアが付いていて、今まで見た仮設住宅の中では一番住みやすそう」と話し、待望の「新居」に満足そうだった。
 県内で2階建て以上の仮設住宅が整備されるのは女川町だけ。平地が少なく、適地が見つからなかったため、町が総合運動公園町民野球場への整備を決めた。
 2階建て、3階建てともに海外製の輸送用コンテナを複数組み合わせる工法で、間取りは1DK~3K。計12億4200万円かけ、合わせて189戸の建設を進める。10月初旬に全189戸の入居が完了する予定だったが、県の建築許可に時間が掛り、完成がずれ込んだ。
 3階建ては今月末に完成予定。階段の上り下りや階下への騒音対策のため、体が不自由な人や子どものいる家族が優先して1階に入居できるよう配慮するという。