石巻・雄勝に仮設商店街開設 スーパーなど11店舗
【111120河北新報】震災で被災した店舗が入る仮設商店街「おがつ店こ屋街(たなこやがい)」が19日、宮城県石巻市雄勝町の旧雄勝総合支所前に開設された。石巻かほく商工会が、中小企業基盤整備機構の支援を受けて整備を進めた。
仮設商店街は、軽量鉄骨2階建ての延べ床面積約620平方メートル。雄勝地区の店舗が津波で流失するなどしたスーパーやすし店、八百屋などの11店舗が入居した。
みうら海産物店を営む三浦慶市さん(59)は、地区内の店舗が流された。「雄勝で店を再建するのが、生かしてもらった人の役目。ここで頑張って生活していきたい」と気を引き締めた。
雄勝町の自宅が流失し、涌谷町に避難する主婦千葉富美恵さん(62)は車で1時間かけて訪れた。「拠点ができて知人に会えるのがうれしい。何度も来たい」と話した。
開店を祝う「おがつ復興市」が開かれ、商店街の出店者も含めて計20店舗が石巻焼きそば、野菜などを販売した。雄勝中の生徒が復興輪太鼓を演奏し、再出発に花を添えた。復興市は20日も行われる。
商工会によると、雄勝地区には約200の会員がいたが、7、8割が被災したという。