液状化被害4万2500世帯 千葉県、危険度マップ作成へ 震災復興特別委
【千葉日報110811】東日本大震災による液状化現象で被害を受けた住宅が約4万2500世帯に上っていることが10日、千葉県のまとめで分かった。同日開かれた県議会東日本大震災復旧・復興対策特別委員会で明らかにした。一戸建て住宅は27市町2万700世帯、マンションなど集合住宅は12市町2万1700世帯が被害を受け、7割が浦安市に集中した。県は今後同市や習志野市など県内約20カ所でのボーリング調査などを行い、年度内にも新たな液状化危険度マップを作成する方針。
県防災危機管理課によると、液状化により家屋が傾くなどの地盤被害を受けた一戸建て住宅は、4月中旬までの調査では16市町約1万2千世帯だったが、6月末時点で27市町2万752世帯に増加した。
このうち国の被災者生活再建支援法の対象となるのは全壊の267、大規模半壊の3259の計約3500世帯で全体の17%。国の支援対象外となる半壊の4482、一部損壊の1万2744の約1万7200世帯については、住宅を解体した場合や地盤を復旧した世帯に対し、県は最大100万円を支給する独自の支援制度を創設し、78億円の予算を計上している。