独自に仮設住宅260戸 希望者の声反映
【朝日新聞110609】宮城県山元町が、町独自に仮設住宅260戸を発注する。8日の町議会で契約案が全会一致で可決された。町は希望者の多い1DKや3Kタイプの仮設住宅を増やしたいとしている。
町によると、これまで県が約670戸を町内で発注していたが、定型の2DKタイプが多く、小人数や大家族向けに独自発注することにした。浅生原、中山の2地区に130戸ずつ建設し、このうち1Kが125戸、3Kが56戸で、2DKは79戸におさえた。
県に登録している77の建設業者のうち、同町の基準に合う5社を指名し、提案方式の入札をした。7月中旬までに引き渡しを受け、同下旬には入居できる見込みだ。
県住宅課によると、山元町のほか、石巻、女川、南三陸の3市町で、自治体独自の仮設住宅の発注に向けて準備をしている。自治体が自ら発注することで、地元の業者を選定でき、雇用の創出や経済の波及効果も期待しているという。