気仙沼の食品購入、便利に新しく 仮設にトレーラーハウス
【河北新報120206】宮城県気仙沼市西部の郊外にある五右衛門ケ原野球場仮設住宅(同市下八瀬)に、トレーラーハウスを利用した食料品販売施設が開店した。大根やホウレンソウなどの地場野菜や、手作りの総菜、弁当が並び、仮設住宅に暮らす住民でにぎわった。
仮設住宅周辺は昨年11月に開店したドラッグストアの仮設店舗が1軒あるだけで、買い物は数キロ離れた市中心部の小売店まで行く必要があった。
3日のオープン直後に訪れた主婦熊谷美代子さん(75)は「買い物はバスやタクシーを使って遠くのスーパーまで出掛けていた。とても便利で助かる」と話した。
販売は市中心部で農産物直売所を運営する「みのり会」と、国道284号新月パーキングで軽トラックを使って野菜を売る「にいつき軽トラ市」のメンバーが交代で担当。トレーラーは独立行政法人産業技術総合研究所(茨城県つくば市)などが1月末に設置した。
営業は月~水、金曜の午前10時~午後2時。休業する木曜と土曜は被災者支援ボランティアらが「お茶飲み会」を開くという。