福島県 「緊急時避難準備区域、30日解除 約5ヶ月ぶり」

緊急時避難準備区域、30日解除 約5ヶ月ぶり

福島民友110930】政府は30日夕、原子力災害対策本部(本部長・野田佳彦首相)を官邸で開き、東京電力福島第1原発事故を受けて県内の5市町村で指定した緊急時避難準備区域の一括解除を正式に決定する。4月22日の指定以来、約5カ月ぶりの解除となる。
 住民が戻る具体的な時期について藤村修官房長官は29日の記者会見で「各市町村の判断を尊重する方向だ」と表明。放射性物質を取り除く除染や公的サービスの再開、雇用確保などを課題として挙げ「(5市町村の)復旧計画の確実な履行と、住民の円滑な帰還を後押ししたい」と述べた。細野豪志原発事故担当相も参院予算委員会で「国が責任を持ち、5市町村とともに復旧計画が実現するようにやっていく」と強調した。