仙台市、仮設住宅2次募集 申し込み、半数の953世帯
【河北新報110524】仙台市が9~18日に実施した東日本大震災の被災者向け仮設住宅の2次募集で、
入居を申し込んだのは953世帯で用意した1937戸の半数にとどまった。民間賃貸住宅への入居が進んだためで、市は県に要望するプレハブの必要戸数を当 初計画していた2500戸から1600戸に下方修正している。
市によると、団体申し込みから世帯単独でも申し込みができるようになった太白区のあすと長町(プレハブ住宅208戸)への応募は、約150世帯だった。
コミュニティー単位で申し込む他のプレハブ住宅(1270戸)も、団体申し込みの要件を10世帯から5世帯に引き下げたが、ほとんどで募集戸数を下回った。
プレハブ以外の公務員宿舎や社宅、市営住宅計459戸への申し込みは約140世帯だった。
一方、民間賃貸住宅の申し込みは21日現在、3402世帯に上った。市の担当者は「新たなプレハブの建設は様子を見なければならない」と話し、縮減した要望数を県に伝えた。
4月中旬に行った1次募集では、入居が決まったのは180世帯余りで、提供された1520戸の約1割にとどまった。このため市は応募要件を大幅に見直して2次募集を実施した。
各避難所には、仮設住宅への入居申し込みをしていない被災者もいるという。市は近くニーズ把握に乗りだす。