宮城県石巻市 「中心街復興へ「街なか協」」

中心街復興へ「街なか協」

三陸河北新報111222】石巻中心市街地の復興に向け、新しいまちづくりを官民で目指す「コンパクトシティいしのまき・街なか創生協議会」(通称・街なか協議会)が20日発会した。持続可能な最先端モデルとなる石巻らしい景観・歴史・文化の薫るまちづくりを推進。まちづくりの提言などを通して新しい中心市街地の在り方を探り、今後懸念される人口減少、少子高齢化に対応していく。

 石巻商工会議所であった発会式には、中心市街地の復興整備に関与する地権者、大学教授や都市計画家の学識経験者、市、会議所、街づくりまんぼうの担当者ら約60人が出席した。会長には浅野亨・石巻商工会議所会頭が就き、事務局を街づくりまんぼう内に置いた。

 冒頭、発起人代表の西条允敏・街づくりまんぼう社長が「復興のまちづくりに向けて多くの人から賛同を得るアイデアを提案し、実行していきたい。皆さんの智恵を借りながら取り組みたい」とあいさつした。

 協議会の企画調整会議の中に、街並み、事業推進、ライフスタイルブランド化の3部会を組織。街並みは「石巻らしいデザイン」、事業推進は「街づくり事業手法の検討」、ブランド化部会は「地域の誇りを産業に」をテーマに取り組む。

 この中でもブランド化部会は「石巻の暮らしや地場産品の中から石巻らしさについて協議、発掘、磨き上げでクールなものとして全国、全世界へ発信する」(事務局)という役割も担う。

 浅野会長は「住んでいる人が本気にならないと、まちは絶対に良くならない。きょうは本気を示すスタートだ」と意欲を示した。