「いわて型復興住宅」ぬ5モデル 県産材使い低価格
【岩手日報111213】県内の住宅関係8団体と県が組織する県地域型復興住宅連絡会議(委員長・村上勝郎県建築士事務所協会長)は12日、盛岡市内で会合を開き、東日本大震災の被災者向けに県内業者が主に県産材で手掛ける「いわて型復興住宅」の五つのモデル設計例を了承した。家族構成や生活様式ごとに異なるニーズに対応し、それぞれ自由度の高い間取りや防災設備などが特長。低価格で高品質な住宅を目指しており年度内に価格を決め、2012年度の供給開始を予定する。
設計例は家族構成やライフスタイルなどに応じてA~Eの五つのタイプを作成。いずれも主に県産材を用いた木造住宅とする。
Aタイプ(延べ床面積119・24平方メートル)は2階建てで、家族構成に合わせて居室の間取りを自由に設計。数世代にわたり暮らす住まいを重視する。平屋のBタイプ(77・84平方メートル)は増築が容易な構造となっている。
Cタイプ(77・84平方メートル)は2階建ての公営住宅を想定し、簡素化した間取り。2戸併設による2世代利用も可能とする。
小家族向けのDタイプ(66・24平方メートル)は高齢者の1人暮らしも想定し、スロープや手すりを設置。漁師の作業場などに利用できる土間も備える。Eタイプ(102・68平方メートル)は津波から逃げ遅れた場合に備え、2階に避難場所や脱出口となるロフトを付ける。