気仙沼復興の起爆剤に 仮設商店街が開業
【河北新報111225】東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市南町に24日、仮設の「気仙沼復興商店街 南町紫市場」がオープンした。プレハブ7棟に51店舗が入る。市によると、仮設整備事業での商業施設としては店舗数で全国最大規模という。
南町の2カ所の計約2500平方メートルの敷地に、中小企業基盤整備機構の事業を活用して建設を進めた。すし店やトンカツ店、衣料品店、理容店などが軒を連ねる。大半がもともと南町周辺で営業していた店の経営者で、再開を模索してきた。商店街近くにある紫神社にあやかって命名した。
開店セレモニーでは、地元の八幡太鼓保存会が勇壮な音を響かせたほか、みこしが商店街を練り歩いて盛り上げた。
商店主らでつくる「南町紫市場」の村上力男会長(70)は「待ちに待ったオープン。被災地最大の仮設商店街として、復興の起爆剤となるよう頑張りたい」と話した。
年末は31日まで営業し、来年1月2日に初売りをする予定。