【岩手日報110717】気仙沼市が、東日本大震災の被災者向けの応急仮設住宅約300戸分の用地として、一関市室根町の旧折壁小と同市千厩町の旧千厩中の跡地を計画していることが16日、分かった。平場が少なく、市内だけでは用地確保が難しい気仙沼市に対し、震災当初から支援活動を展開する一関市が用地を無償提供する方向だ。
気仙沼市によると、仮設住宅の必要戸数は3279戸で、7月6日時点の着工戸数(予定含む)はグループホームを除き2561戸。新規の申し込みもあり、約800戸不足していた。市街地が浸水した市内では、平場が少なく用地確保が難航。必要戸数を確保するために宮城県内の他市町村に建設する案もあったが距離的な問題もあり、一関市内が候補となった。
一関市も震災当初から気仙沼市に対し、仮設住宅の用地確保の協力を申し出ていた。両市は19日に地元説明会を開催する。旧折壁小は約100戸、旧千厩中は約200戸の建設が可能で、最終的な着工戸数は調整している。