宮城県石巻市 「市中心部活気戻る 石巻・立町に仮設商店街」

市中心部活気戻る 石巻・立町に仮設商店街

石巻市中心部にオープンした仮設商店街
石巻市中心部にオープンした仮設商店街

河北新報111211】東日本大震災で被害を受けた店舗が入る仮設商店街「石巻立町復興ふれあい商店街」が10日、宮城県石巻市立町2丁目にオープンした。多くの買い物客が訪れ、市中心部ににぎわいが戻った。
 仮設商店街は、延べ床面積約670平方メートルの1階建てプレハブ。JR石巻駅近くの一角に、石巻商工会議所と石巻市が中小企業基盤整備機構の制度を活用して整備した。津波で全壊するなどした弁当店や居酒屋、電気店など21店が軒を連ねた。
 理容店「理容石巻」は、県理容生活衛生同業組合石巻支部の呼び掛けに応じた4店が共同運営する。門脇町の店舗「マーク」が津波で流された藤井浩治さん(46)は「仕事場ができてうれしい。店が集まって営業するのも楽しいですよ」と笑顔で話した。
 同日はオープニングセレモニーがあり、テープカットや石巻小児童による吹奏楽の演奏などで開店を祝った。
 入居店でつくる仮設店舗会の会長でスポーツ用品店「ウメシンスポーツ」の梅雅弘社長(57)は「先を考えると不安もあるが、きょうはステップの段階まで来たので、全員でジャンプできるよう元気にやりたい」と意気込んだ。