千葉県 「液状化被害へ千葉県が独自支援、最大100万円」

液状化被害へ千葉県が独自支援、最大100万円

読売新聞110425】千葉県の森田健作知事は25日、東日本大震災で住宅が液状化被害を受けながら、国の支援制度の対象とならない世帯への県独自支援策として、地元自治体と共同で最大100万円を見舞金として被災者に支給する案を明らかにした。

 県災害対策本部によると、県内の液状化による住宅被害は浦安市、香取市、我孫子市、千葉市美浜区などで計約1万 2000棟に上るとみられる。被災者生活再建支援法は、全壊や半壊で大規模改修を要する住宅を対象に最大300万円を支給するとしているが、液状化で家が わずかに傾いたり、地盤沈下で建物自体に大きな被害が認められない場合は対象外のため、県が独自の救済策を検討していた。

 液状化被害を受けた住宅の支援を巡っては、大畠国土交通相が23日に香取市を視察した際、被害の実態に即した支援策を講じる考えを示しており、県は「国の動向によって支援額が変わる可能性もある」としている。

(2011年4月25日18時38分  読売新聞)

液状化家屋に最高100万円 千葉県が独自支援方針

朝日新聞110426】千葉県は25日、液状化現象で傾いた家屋をジャッキで持ち上げて地盤改良する際などに、1世帯あたり最高100万円を独自に支援する方針を決めた。県によると、支援総額は約60億円の見込み。国の公的支援の対象外のため、県と被災自治体で負担する方針だ。

 千葉県では浦安市、千葉市美浜区などの東京湾岸や香取市、我孫子市などの計約1万2千世帯に液状化による家屋被害が起きた。

 だが、国の被災者生活再建支援法では公的支援の対象を全壊、大規模半壊、建て直しが必要な半壊、居住不能な場合の4ケースに限っている。傾いて住むのが 難しくなっても、柱や壁などに被害がないと対象外の「一部損壊」に認定されることが大半で、「多くの被災世帯が支援を受けられない」との不満が出ていた。

 県は地盤改良のほか、傾いて住めなくなった家を解体する場合も最高100万円を補助する予定。

 ジャッキアップを伴う地盤改良には1軒あたり数百万円から1千万円かかる。