福島で計画的避難始まる 飯舘村、川俣町
【共同通信110515】福島第1原発事故で計画的避難区域に指定された福島県川俣町山木屋地区で15日午前、第1陣として乳幼児や妊婦がいる8世帯49人が町内の区域外の町営住宅などへ避難を始めた。全域が指定された飯舘村は午後、全村規模の避難を始めた。
川俣町は人口約1万5千人。避難対象者は山木屋地区の364世帯1252人で、うち386人について町が施設のあっせんを進めている。町はこれまでに町内のほか、近隣市町の公共住宅や旅館などを確保。5月末までに避難を完了させるとしている。
計画的避難区域は第1原発から半径20キロ圏内に当たる警戒区域の外で、事故から1年間の積算放射線量が20ミリシーベルトに達する恐れがあるエリア。4月22日に指定した政府は1カ月程度の間に区域外に避難するよう要請した。
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