千葉県 「原発事故風評被害 3次請求は15億円 29日、東電へ請求へ 県内JA」

原発事故風評被害 3次請求は15億円 29日、東電へ請求へ 県内JA

千葉日報110722】福島第1原発事故を受け、千葉県内のJAグループなど20団体でつくる原発事故農畜産物損害賠償対策千葉県協議会は21日、東京電力への第3次賠償請求分として、新たに3~5月末の風評被害による損害額約15億円を算定した。29日に東電に請求する。

 第3次請求では、これまで未請求だったJAを含む県内ほぼ全域の18JAが請求元となった。4601人分、約64品目の野菜の価格下落による損害額を算定した。各JAの未確定分や、使用自粛要請を受けていた牧草などについては、8月末に請求する方針。

 同協議会は先月までに、第1次、2次請求として、野菜の出荷制限・自粛と風評被害による損害額計約18億5千万円を請求している。このうち東電から仮払いされたのは、シュンギクなどの出荷制限を受けた旭市、香取市、多古町の農家に対する1億1800万円のみで、同協議会は引き続き早期の全額支払いを求めている。