新建復興支援会議(初会合) を開催しました。

2011年5月10日(火)、新建復興支援会議を新建事務局(東京)にて開催しました。

議事次第

議長当日挨拶

> 3月の大地震直後から約2ヶ月間、皆さんの活躍をメールやホームページで見て感
> 心しています。今日は、被災地に行ってきた報告と、被災地の会員からの報告を
> 出していただいて、今後のことについて話し合いましょう。
>
> 現在の状況を大まかに言うと、第一に「全体として困難な事態であること」がま
> すます明らかになったこと、第二に「復興まちづくりは住民主体で」という建前
> だけは市民権を得ているとことが特徴だと思います。政治家も学者・評論家も例
> 外なく「住民主体で」と言っていますが、これは私たちが前から主張してきたこ
> とであり、特に阪神淡路大震災以後多くの人々の運動の成果として市民権を獲得
> してきたものです。しかし「住民主体」という言葉が普及してもそれが内実を伴
> うかどうか、今後の運動にかかっています。
>
>  私たちは、被災者が実際に活動を始めているところ(地域)に具体的に参加し
> て支援したいと思います。被災地の新建会員が地域に根ざして、地域の復興運動
> を進め、それを新建全体で支援するようにしたいと思います。
>
>  もちろん全体的な情報交換や議論はMLを活用して大いにやりましょう。たとえ
> ば、非常事態に対応するために憲法改正しようとか、復興のために「道州制」を
> 導入しようとか、きな臭い議論も出ていますが、そういうものにも反論するのも
> 必要かもしれないし、復興の法制度・財源などの議論も必要かも知れません。し
> かし、具体的な復興まちづくりは、地域に入って具体的に進める・・・これが大
> 切だと思います。

 

議長当日まとめ

> 本多)阪神淡路大震災の後、神戸では各まちづくり協議会に「公費」でコンサル
> が派遣されたが、そのコンサルが住民の声より、お金の出所の声を聞いてしまう
> 例が多かった。それでは困る。会員が地元住民の自主的動きに参加し、あるい
> は、動きを起こし、そういう住民主体の動きを、全国の新建会員が分担して張り
> 付いて支援し、そうした動き全体を復興支援会議が支援するという形がよいと思う。
>
> 全体的な、政策的な面などはMLを活用して大いに議論しよう。問題のある主張な
> どには遠慮なく批判の論陣を張ろう。そういう面は大いにやりながら、具体的な
> 復興まちづくりはいくつかの小さい地区でがっちり進めよう。

事務局長まとめ

(2011/05/12 14:46), 鎌田一夫 wrote:
Subject: [fukkoushien_nuae:0246] 大きな成果:第1回支援会議

> 全国の皆さん  復興支援会議事務局の鎌田です。
>
> 5月10日に復興支援会議の最初の会合を行いました。忙しい中をほとんどのメン
> バーが出席でした。議事録や当日資料が逐次HPに掲載されるのでご覧下さい。
> 充分な準備も出来なかったのですが、大変実りある会議だったと思います。
>
> 本多議長は次の3点を提起しました。
> 1)住民主体を建前ではなく、内実のあるものにする。
> 2)幾つかの地域で、復興まちづくりを新建全体(現地会員と全国)で支援する。
> 3)全体的政策的な問題はMLを活用して議論し、批判の論陣を張る。
>
> 問題のある動向として、メンバーから次の指摘があった。
> *「創造的復興」という名の下に上からの改革案の押し付け。
> *震災を契機にした支配体制強化(おともだち作戦など)の動向。
> *放射能汚染地では難しい判断を迫られる首長が国に頼る傾向が強まっている。
> *国交省は70億円もの費用を掛けて、被災状況調査だけでなく、市町村別に復興パ
> ターンや手法検討を始めている。
>
> 一方、復興まちづくりへの具体の係わりとしては
> *佐藤隆雄さんが参画する岩手県大船渡市
>  (佐藤さんは、三陸海岸沿いは入り江の集落ごとの復興計画が必要と言う)
> *鈴木浩さんが座長となる宮城県女川町
> *阿部重憲さんが参画する宮城県石巻市
>  (石巻は宮城支部の佐々木文彦さんが現地で頑張っている)
> *鈴木浩さんが座長となる福島県の復興構想づくり
>
> さらに、宮木支部の岩渕さんからは「復興支援みやぎ県民センター」設立の報告があ
> り、5月28日の設立の集いには新建支援会議からも出席を予定します。
>
> また、岩渕さんからは全国の支援を受けて復興相談窓口を作りたいという提案があり
> ました。これは是非実現したいと思います。
> 以下は私の試案です。
> *主催はみやぎ県民センターで、新建宮城と支援会議が共催
> *月1回又は2回、土曜・日曜に行う。土曜日午後に窓口を開き、日曜日は現地調査
> を行うといった行程なら関東はもちろん、関西からも1泊2日で参画できそう。
> *相談は、住宅改修からまちづくりまで何でも受けるが、ここでは住宅、マンショ
> ン、事務所などの被災後の改修の相談が主力になる。
>
> 専門性を生かした支援がしたいという新建会員は多いと思います。こうした企画につ
> いてご意見をお寄せ下さい。

議事要旨

110510新建復興支援会議(初会合)要旨.pdf
PDFファイル 273.5 KB

当日資料

110510新建復興支援会議_次第.pdf
PDFファイル 64.6 KB
110510支援・視察報告_松木グループ.pdf
PDFファイル 146.8 KB
110510支援・視察報告_千代崎グループ.pdf
PDFファイル 1.4 MB
110408よりよき復興に向けて第2次提言_佐藤.pdf
PDFファイル 1.2 MB
110510被災地報告_宮城 阿部.pdf
PDFファイル 4.8 MB
110510被災地報告_宮城 岩淵.pdf
PDFファイル 1.1 MB
110529東日本大震災復旧・復興支援みやぎ県民センター設立のつどい_チラシ案.
PDFファイル 381.6 KB
110510被災地報告_宮城石巻 佐々木.pdf
PDFファイル 82.5 KB
110510阪神・淡路大震災の教訓_黒田.pdf
PDFファイル 1.5 MB
110510国交省発注調査検討業務.pdf
PDFファイル 170.0 KB
110516警大跡地市民フォーラム_チラシ.pdf
PDFファイル 113.0 KB
110521設計協同フォーラム_チラシ.pdf
PDFファイル 126.5 KB