宮城県 「仮設1000戸分 民有地借り上げへ 気仙沼市」

仮設1000戸分 民有地借り上げへ 気仙沼市

河北新報110601】仮設住宅の建設用地確保に向け、宮城県気仙沼市は民有地15万平方メートル(1000戸分)の敷地を借り上げる。借り上げ料1億円を含む2011年度一般会計補正予算案が31日、市議会臨時会で可決された。
 同市はこれまで、32団地(1880戸)の大半を市有地でまかなってきた。必要戸数の3164戸まで、あと1200戸以上あり、民有地活用に重心を移した。
 地権者との交渉について、佐藤清孝都市計画課長は答弁で「基本的には無償提供をお願いする」と述べた。農地活用にも触れ「調査では地盤の弱さなど技術的課題があった。造成で宅地利用に適した場所と判断されれば活用したい」と語った。
 菅原茂市長は「6月中に用地を確定し、8月中の完成、入居を確実にしたい」と強調した。
 補正では、震災で職を失った人を対象にした災害雇用対策費6億8200万円も柱。内訳は避難所運営事業、震災被災地環境保全等業務など計25件で、581人の雇用(半年~1年間)を確保する。臨時職員としての直接雇用と民間団体への事業委託を見込む。