セシウム含む雨水蓄積か 文科省現地調査 柏市有地
【千葉日報111024】柏市根戸の市有地の土壌から最大で1キログラム当たり27万6千ベクレルの放射性セシウムが検出された問題で23日、文部科学省と研究機関による現地調査が行われた。中矢隆夫同省放射線規制室長は「福島第1原発事故により、放射性物質を含んだ雨水が土壌に蓄積した可能性が高い」と指摘した。
同省と日本原子力研究開発機構が同日、現場周辺の放射線量を測定。土壌にかぶせた防水シートの表面では、最大で毎時14・6マイクロシーベルトの放射線量を検出。高さ1メートルでは最大で毎時2マイクロシーベルトだった。
調査では土壌に接する側溝が破損し、雨水や汚泥が流れ込む状況になっているのを確認。柏市は当初、「放射性物質が埋められている可能性もある」としていたが、同省は「その可能性は低い」とした。