日時:2018年9月18日(火) 18:30~
会場:都市住宅とまちづくり研究会(千代田区神田東松下町33 COMS HOUSE2階会議室)
主催:新建東京支部
相談事例検討会 2018年9月“話題になったこと”
新井さんから、かつてUR都市機構(元・住宅公団)が手掛けた「民賃」のオーナーか
らの案件で、RC造バルコニーの劣化などに関する外部仕様の修繕あるいは改修につい
ての相談事例を報告してもらいました。かつてのRC集合住宅は防水端部の仕様も単純
で、常に目が届けばそれでよし、と考えられていましたが、実際には所有者の高齢化や
資金不足で放置されたままのことも多く、技術的な課題とともに社会的な課題も表出す
る場面となっており、今後も増えていく問題の先端ともいえそうです。
「全国」事務局に来た相談事例で、新潟県魚沼市の新築の小学校で、そのランチルー
ムでの湿気がひどく、床が濡れるなど衛生環境問題にもなっており、市議会でも取り上
げられているとのこと。相談体制が「全国」にないため、「東京」に情報が届いてきま
した。一つの課題は、大きな施設であり実施工事業者も調べているが理由が判明せず、
単に「見に行く」だけでなく、より専門的な科学的調査が必要と思われますが、そうし
た専門技術体制につながるルートが見出せないため、まずはそうしたルートを確保する
ことが先決と議論しました。もう一つの問題は、「全国」に対応しうる相談体制が確立
していないこと。これもまた大きな課題です。
10月も神田のCOMS HOUSE「都市まち研」で開催します。