日時:2018年2月10日(土) 14:00~17:00
会場:旭化成ファミリーホール(西新宿1-24-1 エステック情報ビル9F)
主催:NPO法人り・らいふ研究会
希望者は、同日午前現地視察を行います。
集合場所 京成線堀切菖蒲園駅改札出口付近 集合時間10:00
<コーディネーター>
中林一樹 明治大学特任教授(り・らいふ研究会理事長)
<パネラー>
塩澤英夫 堀切地区まちづくり推進協議会事務局長
吉田 眞 葛飾区都市整備部参事
吉川 仁 首都大学東京特任教授
神谷秀美 ㈱マヌ都市建築研究所取締役
東京区部の木造密集市街地の防災まちづくりは、東京都防災都市づくり推進計画において、「整備地域」に指定された地域を中心に取り組まれてきた。葛飾区では、立石・四ツ木・堀切地域が指定地区である。
堀切地区は2014 年に不燃化特区に指定され、2016 年3
月に防災街区整備地区計画を都市計画決定した。この地区計画は市街地の現状を基本に修復的に防災生活道路の整備や住宅の建て替え・耐震化不燃化を進めている計画である。葛飾区の都市計画マスタープランに記載されている「復興まちづくりの方針」と以前に実施した「復興まちづくり訓練」の成果を反映して、「地区全体が震災復興まちづくり方針における「基盤整備型復興地区」として位置付けられている。震災に備えたまちづくりに事前から取り組むことで、下町特有の風情の継承と防災性の向上の両立に留意しながら、住まいの更新を進め、堀切に住みたい人が住み続けられるエリアの実現を目指す。」と、「地区整備の方針」に書き込まれている。
これは、『事前復興』として、震災後は基盤整備型のまちづくりとして取り組むという方針を書き込んだ、全国で初めての地区計画である。
東京の木造密集市街地は、ほとんどの地区において修復型の防災まちづくりを推進している。この現状は、近い将来に起こると想定されている大地震被災後には、その延長の形での「復興まちづくり」は、難しいと思われる。いま進捗している木造住宅密集市街地の防災まちづくりと復興まちづくりの連続性を考えるべきではないか。堀切地区の事例を切り口に議論したい。