日時:2019年4月15日(月) 18:30~
会場:都市住宅とまちづくり研究会(千代田区神田東松下町33 COMS HOUSE2階会議室)
主催:新建東京支部
相談メンバーのもとに、耐震診断をきっかけにして文京区にずっと住んできた人からの相談が持ち込まれました。育ってきた借地を購入するか売却するかの方策についてです。地主が不動産業者に底地売買を予定しているけれど、都心ではあるが道路付けが悪く、住み続けるなら購入してほしいといわれて、買うのが良いか借地権を売る方が良いか・・・。一緒に住む家族のいない人がどのようにすれば都市に住み続けられるのか、というこれから続々出てくると思われる課題の縮図ともいえます。小さな土地ではあるけれど都心にあることから、土地を購入して賃貸住宅を併設しての建て替えによるリースバック、あるいはリバースモゲージなど、可能性と現実の限定条件とのせめぎ合いを調停する多様な技術が求められます。相談メンバー各自の専門性がそのつなぎになれば、と思います。
もう一つ、団地分譲住宅の管理組合が隣接する部分土地を購入できないか、ということについてです。通常の管理組合では資産を持てないけれど、法人登録すると可能であること、法人化は空室の独自運営などにも有効であること、しかし、企業化することは組織のあり方や責任体制が組合とは異なることなど、これまでの居住の共同運営とは異なる視野が必要とのこと。今後の動きに注目です。